■感じるだけでなく、触れる

自分の可能性を
感じるだけでなく直接ふれて、
それを確かめる方法には
ライフスタイルを用います。

アルフレッド・アドラーは
人の性格をライフスタイル
呼んでいます。

そのライフスタイルは
次の3つで構成されていると
考えます。

・自己概念
・世界像
・自己理想


言葉で書くと
なにやら難しそうですが、
例えばこんなことです。

(自己概念)
自分は長時間労働は苦手だ。

(世界像)
世の中、
お金をたくさん稼ぐには
それだけ長く働くものだ。

(自己理想)
だから自分は
お金をたくさん稼ぐことは
できない。

自分の今持っている
ライフスタイルを知ることで
これらの3つの要素も
確認できます。

そしてこれらのうちひとつを
「もし仮に○○なら」
仮定してみることで
それにふさわしい他の2つを
見ていくことができます。

それを検証する行動を起こせば
直接可能性に触れられる、
というわけです。

■仮説、そして検証

例えば
先ほどの例でいえば

(自己概念)
「もし仮に長時間労働が
苦にならない自分であれば」

そんな場合は
その労働の内容が
「誰かに止められてでも
やりたいこと」であれば
今のこの自分であっても
長時間労働できてしまうと
容易に想像できる。

長時間労働できてしまえば
お金をそれだけ稼ぐことが
できるから、
この今の自分でも
たくさんのお金を稼ぐことが
十分に可能だ。

「自分にぴったりな労働を探す」
という行動をすることで
可能性に直接触れていけます。

また世界像であれば

(世界像)
「もし仮に
世の中、長時間労働ではなく
短時間労働でもたくさんのお金を
稼げるのであれば」

そんな場合は
自分が長時間労働が苦手であっても
今のこの自分でも
たくさんのお金を稼ぐことが
十分に可能だ。

この場合には
「たくさんのお金を稼げる
短時間労働を探す」
という行動をすることで
可能性に直接触れていけます。

さらに自己理想であれば

(自己理想)
「もし仮に
自分はたくさんのお金を
稼ぐ必要がないのであれば」

そんな場合は
自己概念も世界像もそのままで
十分にしあわせを感じることが
可能だ。

この場合は
「今の自分のままで
十分にしあわせかを確認する」
という行動をすることで
可能性に直接触れていけます。

こうしてパズルのように
あれこれ試して行動を起こすことで
可能性に直接触れて
その可能性が現実にしていく
きっかけとできるでしょう。

アルベルト・アインシュタインは
”愚か物とは
同じことを繰り返して
違う結果が出ることを
期待する人のことだ”

と言ったそうですが、

同じライフスタイルで生きて
違う結果を期待することも
そうかもしれません。

すなわち、
違う自己概念なら
違う世界像だし
違う自己理想になるし、

そうしてライフスタイルに
違いを生みだすことで
起きる出来事が違ったり、
同じ出来事であっても
見え方が違ってくる、ということは
十分にありえます。

可能性を可能性のままに
しておいても
何も変わりませんが、

可能性に直接触れて
確かめる行動を起こすのなら
人生は変わり始めます。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。



ライフスタイルを構成する、3つの信念
別の世界像で、さらなる可能性を実感する
とっとと確認して次の可能性に進むと、人生が進む
可能性は広げていきたい ~劣等コンプレックス