今日は、
アドラーのいう「過失」に
ついて書きました。
(過失とは、不注意による失敗のことです)

過失から読み取れること、
また、
過失を減らす効果的な方法、
として役立つ内容です。

目次
・共同体感覚による違い
・罰を下すより共同体感覚を高める
・基礎は「他者への関心」


■共同体感覚による違い

アルフレッド・アドラー
過失とは共同体感覚の欠如である
と言っています。

なお、過失とは、
不注意による失敗のことです。

不注意となるのは、
仲間に無関心だから、
というわけです。

共同体感覚が高いなら
仲間に関心を向けることは
簡単です。

しかし、
共同体感覚が低いと
仲間に関心を向けることは
大変なことと感じます。

罰則規定を設けて
過失をしてはいけないよ、
もししたら罰を受けるよ、
と示したとしても同じで、

共同体感覚が高い人は
軽々とこの規定を乗り越えますが、
共同体感覚が低い人は
努力を注がないと
乗り越えられない規定だと感じます。

■罰を下すより共同体感覚を高める

過失を減らそうとするなら、
罰則規定を設けたり、
罰則を強化したりするよりも、
共同体感覚を高める方が改善に効果的です。

例えば、
子どもが朝寝過ごして
よく遅刻をする場合に、
寝坊したら罰を下し、
遅刻をしたら
さらに重い罰を下す、
なんてことに力を入れるより、
子どもの共同体感覚を
高めるように働きかける方が
効果的です。

また例えば、
部下が伝えた指示を
よく忘れてしまう場合に、
指示を守れなかったら罰を下すより、
部下の共同体感覚を高めるように
働きかける方が効果的なのです。


アドラーは次のような
指摘をしています。

子どもが教科書をなくすのは、
学校での対人関係に不慣れだったり
する場合に起きる。

よく鍵をなくす主婦は、
家事をしたくない意思表示と
見ることができる。

忘れっぽい人は、
自分の仕事への無関心を
表現していると見ることができる。

これらのような状況にも
罰を下すよりも
共同体感覚を高める働きかけの方が
改善に効果的です。

■改善の基礎は「他者への関心」

共同体感覚を高める働きかけの基礎は、
相手の関心が他者に向くように
働きかけること
です。

アドラーは共同体感覚の英訳に
Social Interest
という言葉を選びました。

直訳は社会への関心であり、
社会とは人の集まりですから、
他者への関心と読み取ることができます。

相手の関心事に
自分の関心を向けることで
共同体感覚を高めていくことができます。

さらに具体的にいえば、
他者貢献をして
客観的貢献感を得ることで
共同体感覚は高まります。

相手の関心事がわかれば
その人に貢献できる可能性は
高まりますので、
他者への関心はとても役立つのです。

そうして共同体感覚を
高めていくことができると、
過失が減ることはもちろん、
感じるしあわせを増やしながら
生きていくことができます。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ10年目、常楽でした。




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