■受け身ではなく積極

楽しく生きる方法は、
楽しむ姿勢を持って
生きることです。

楽しませてもらおう、
という姿勢
で生きると
自分が楽しいか否かが
相手次第になります。

相手次第になると
相手に自分を楽しませるよう
仕向けたくなり、
相手を支配したくなったり
相手から奪ったりしたくなって
対人関係が苦しくなっていきます。

自分が楽しいかどうかは
自分の課題なのですが、
これを相手に肩代わりさせると
常に相手が自分を
楽しませようと
するわけではないので、

相手が自分を楽しませないときは
相手が自分を楽しませるように
仕向ける必要があり、
その手段が
「支配すること」
「奪うこと」とになるわけです。

「支配すること」や
「奪うこと」は
無理やり自分を楽しませるように
相手を仕向けることはできても、
対人関係を悪くするので
面倒なことが起きがちです。

楽しませてもらおう、
との姿勢で生きると、
楽しい気持ちになるには
対人関係を持つ必要があるけど、
対人関係を持つと
面倒なことになるから
なるべく持ちたくない
という二律背反の中で
生きることになります。

対人関係が嫌になると
最後は対人関係を持たないように
なります。

楽しくもないけど
面倒ごとも抱えないから
その方がまだマシ
と思うわけです。

そうして孤立していきます。

孤立は楽しくないので
楽しく生きるなら
自らが楽しもうとの姿勢を
持って生きること

最良の策となります。

■3つの楽しい時間

一人だと楽しくないか
といえば、
すべてがその通りとは
限りません。

一人なら
一人なりに
楽しい時間はあります

しかし、
ずっと一人の状態という
同じ状態が続くと
感じる楽しさも
ずっと同種
であるため
つまらなくなっていくわけです。

なので、
「3つの楽しい時間」
それぞれに大切にするよう
心がけることで
同じ楽しい、ではなく
3種の楽しい、があるので
つまらなくなるヒマが
なくなります。

その3つの時間は
・一人の時間
・ふたりの時間
・みんなとの時間

の3つです。

一人の時間、とは
その字のとおりに
一人ですごす時間です。

何かで有名になると
周囲が放っておいてくれないので
この時間にあこがれる人もいます。

他の誰も関係しない
自分のためだけの時間です。

自分が心から楽しいと
感じることを
ただただする時間です。

仕事ではないので
最初から最後まで
自分の好きにできます。

すごし方は
人によって様々です。

山歩きだったり
刃物を研ぐことだったり
バラの手入れだったり
波の音を聞きながらの
読書とうたたねだったり。

いつもならできないような
ことをすると癒されることが
多い時間です。

自分だけの時間ですが、
言い換えると
自分と向き合う時間、とか
ただただ自分らしくすごす時間、とか
内なる自分とすごす時間とかに
なります。

ふたりの時間は
恋人との時間です。

性も含めて
お互いがお互いを
喜ばせ合う時間
です。

みんなとの時間
3人以上集まって
何かをする時間です。

何かの目的について
仲間が集まる時間ですが、
家庭や
職場や学校や
趣味の集まりも
この時間に入ります。

■貢献と対話が大切

どの時間も
共同体の利益に貢献すること
楽しさが増えます。

一人なら、
内なる自分と
表向きな自分の
共通の利益に貢献
します。

ふたりの時間は
ふたりの利益に貢献します。

みんなの時間は
みんなの利益に貢献します。

例えば、
内なる自分を我慢させて
表向きな自分だけ楽しい時間を
すごしたりすると
すごした後に
「やめときゃよかった」
思ったりします。

ふたりの時間も
みんなの時間も
自分の利益ばかり
求めていると、
その場では自分だけは
楽しいかもしれませんが
その後に相手から不満を
言われたりして、
その後に楽しくなくなったりします。

完全にふたりの利益になることや
完全にみんなの利益になることは
ありません。

そのため少しは偏りが出ますが
相手の話をよく聞いたり
相手を観察したりすると
その偏りも見えてくる
ので、
次の貢献でその偏りを
修正できるよう
にします。

例えば、
今日は恋人の好きなお店に
一緒に行ったから
次は自分の好きなお店に
一緒に行ってもらいたいと
伝える、とか、

長男の誕生日を楽しくすごしたら
次男の誕生日も同じように
楽しくすごせるよう配慮する、
とかです。

自分が感じた偏りは
自分から相手に伝えることも
大切です。

言わないと相手は
わからないことが
ほとんどだからです。

「○○をもう少し
◇◇してもらえたら
うれしいです。」
みたいに
協力を求める言い方にすると
相手も受け取りやすくなります。

間違っても
「○○とかありえない」とか
「なんでそんなことするの」とか
相手を責め立てる言い方は
選ばないことが賢明です。

こんな言い方をするときは
楽しむ姿勢ではなく
楽しませてもらう姿勢
なってしまっていますから。

楽しくすごすためには
楽しむ姿勢が基本ですが、
共同体の利益に貢献することと
共同体の仲間との対話を
大切にすること
で、
楽しさが形になるには
相応の時間がかかりますが、
形になったときには
もう楽しさ炸裂です。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。



・関連記事
「よく考える」よりも「よく感じる」方が楽しい

相手次第より自分次第な生き方の方が楽しい

自分を喜ばす活動は「他者貢献できる自分づくり」のために

競争のためよりも、自分の大切な目的のために生きる

「自分の幸せ」と「他者から見て幸せ」のマトリックス

退屈を感じたら、大成功している