「自分はダメだ」と
自分を責めてしまう。

そして
「自分はダメなのかどうか」の
答を探し始める。

そんなことより
生きていく上で
大切なことがあります。

「やりたいことが
できているかどうか」です。



アドラー心理学では
共同体感覚を高めることを
目標にしています。

なぜなら
共同体感覚を高めると
感じるしあわせが
増えるからです。

感じるしあわせが
増えたら、
この世界の平和が育ちます。

この世界の平和が増えるし
この世界の平和が広がります。

すごいですよね。



その共同体感覚を
高めていくにあたって
「自分がダメかどうか」は
何の役にも立ちません。

そもそも
何を基準に「ダメ」なのか
何を基準に「ダメじゃないのか」が
他人の基準になっていることが
ほとんどです。

相手が自分をダメとするかは
相手の課題ですから、
自分にはどうすることもできません。

相手の課題を
自分の望む結末へと進めたいなら
相手を支配するくらいしか
方法はありません。

相手を支配する方法は5段階です。
①相手の好評価を得ようとする
②相手に目立つ行動をする
③相手に権力争いを仕掛けて勝とうとする

それでもダメなら
ゲリラ戦法です。
④従わない相手に嫌がらせする
⑤自分の無能を見せつけて
 その責任は相手にあると責め続ける

「自分はダメかどうか」が
自分の中に湧き出したら
すぐに自分の外に捨ててしまいましょう。



「自分がダメかどうか」を
捨てられたら
「自分はやりたいことが
できているか」を
見てみましょう。

やりたいこと、も
やりたいことができる、も
時間の経過とともに
更新されていきますから、
「できている」とは
なかなかなりません。

そこで課題が見つかります。



自分は「何を」やりたいのだろう?

これはただ座っていても
見つかりません。

「これかな?」と思うものを
見つけて実際にやってみないと
わかりません。

なので、座ってできるのは
「何を」のリストアップです。

さらに
実際にやっている自分を
身体の感覚を使って想像して
「これだ」と感じるものは
本当にやりたいことである可能性が
高いものです。

逆に「いや、ちがうなこれ」と
感じるものは可能性が低いものです。

可能性の高いものから
やってみると効率的です。



「何を」は
すぐに実現しないもので
あることも多いです。

なので、
その「何を」へと続く道を
実際に歩きます。

具体的には
「歌手になって
歌で人々を元気にしたい」と思ったら
「歌手」になるために
やると役に立つこと、
「人々を元気にしたい」を
できるために役立つこと、などを
します。

自分に課した訓練が
厳しすぎたり
やってて苦しくなってきて
やめたいと思ったら
それは本当にやりたいことでは
ない状況です。

本当にやりたいことなら
その実現に惜しむものは
なくなってしまうからです。

反対方向の例ですが、
依存症の人を見てみると
わかります。

薬物依存の人は
その薬を得るためなら
犯罪さえも辞さない覚悟です。

それくらい
「本当に欲しい」という
心の力は強いものです。

本当に欲しいと思う人は
迷うことはありません。

「得るために何ができる」しか
考えないからです。

「自分がダメかどうか」なんて
考えてるヒマなど持とうとすら
思いません。



やりたいと思うことが
本当にやりたいことじゃ
ないかもしれません。

その結論を出したくない場合に
「悩む」や「迷う」を利用します。

しかし、
その「やりたいと思うこと」の向こうには
さらに次の「やりたいと思うこと」が
並んでいます。

「悩む」や「迷う」を使って
「やりたいと思うこと」の
渋滞を作ってしまうと、
「やりたいと思うこと」の列の中にある
「本当にやりたいこと」と
いつまでも出会うことができません。

「悩む」や「迷う」を
使っているときは
「合格」「不合格」の
二者択一をせねばならないと
信じている状況です。

第三の選択肢である
「再考する」を用意してあげれば
着手しやすくなります。

「やりたいと思うこと」を
実際にやってみて、
なんだかしっくりこなければ
「再考する」の箱にとりあえず入れておく。

「やりたいと思うこと」を
一通りやったり、
また気になって「再考する」の箱を
見たくなったら、
「再考する」の箱に入れたものを
再び試してみることができます。

「不合格」に一度入れたものだって
時間が経って状況が変われば
「合格」になる可能性すらあります。

大切なのは
自分に経験させてあげて
「本当にやりたいこと」と
感じるかどうかを確認することです。

ついつい後回しにしがちですが
大切なことなので
予定に組み込んでいきたいことです。

そんなことしていると
「自分はダメかどうか」なんて
考えてるヒマもない状況になりますね。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。



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