私たちは
好印象なことで
注目を集められないと

イヤな印象となることまで使って
注目を集めようとします。

その集める行動を
「不適切な行動の4つの目標」として
ルドルフ・ドライカースという人が
まとめており、参考になります。

で、その集める方法は
4段階に区分できます。



4段階の方法とは、

1段階目は、
自分に注目するよう
積極的に呼びかける

2段階目は、
相手が否応なく
自分に注目するように振舞う

3段階目は、
不快感を与えて
自分に注目せざるを得ない状況を作る

4段階目は、
自分の無能を見せつけて
注目を集めようとする




「自分に注目するよう
積極的に呼びかける」

普通に話して
注意を向けてもらいます。

例えば
「こっち向いて」
「ちょっと聞いて」
「そばに居て」
など、自分に注目するよう依頼します。



「相手が否応なく
自分に注目するように振舞う」

1段階目で注目を得られないと
この方法へと手段を変えます。

例えば
大声を出す
キレる
出された食事を食べない
駄々をこねる
など、普段しないような行動をします。



「不快感を与えて
自分に注目せざるを得ない状況を作る」

2段階目でもダメなら
この3段階目の方法を選びます。

例えば
相手の大切なものを傷つける
相手が嫌がる言葉を投げる
約束を故意に破る
借りた物を返さない
など、相手が嫌がることをします。

不快感の原因が自分であるため
不快感=自分となり、
相手が感じれば感じるほど
原因である自分も注目される、
というわけです。



「自分の無能を見せつけて
注目を集めようとする」

3段階目でもダメな場合に
4段階目の方法を選びます。

積極的にあれこれやっても
ダメなため疲れ、
積極的に注目されることを諦めます。

そして、
自分の無能の原因は
あなたが注目を向けないことだ、と
見せることで責めます。

責められた相手は
「そんなこと思ってない」と
反応してくるのを期待してるわけです。


例えば、
家に帰らない
相手を無視する
怪我したり病気になったりする
アル中などの依存症になる
など、相手に「自分は不幸だ」と
見えることをします。




私の経験を振り返ってみると
なるほど、と思います。

普通に話を聞いてくれてる頃は
親とうまくいってる感じでした。

しかし、話を聞いてくれなくなると
「ちゃんと聞いて」と言ったり、

それでも聞いてくれないと
「〇〇って言ってんだろう!」と
強く言ったり、

さらにそれでも聞いてくれないと
母親の化粧品いじったり
父親のものを勝手に移動させたり、

さらにそれでも聞いてくれないと
不登校したり
成績で悪い評価をとったり

してましたね。



当時は
「親の注目を集めたい」と
自分が欲しているとは
夢にも思ってませんでした。

そう知ったのは
30歳を過ぎてからです。
知ったときは
「まさか」と愕然としました。

嫌いだと思っていた親を
本当は最も大事にしてた自分に
絶望さえ感じました。



注目を集めたい欲は
誰もが持っている欲です。

持っているから
善い、とか
悪い、とかは
ありません。

欲は中立です。

その欲を満たすために
どのような行動をとるか、によって
自分や相手がどう感じるかが
変わります。



自分一人なら
自分が最も優秀と感じる方法で
いいですよね。

でも、誰かの協力が必要なら
相手を利用する方法ではなく
相手に協力してもらう方法の方が
お互い、しあわせになっていけます。

とくに、注目を集めたい欲は
好印象な方法で集めたいですよね。

そうしてしあわせになっていけたら
自然とそのしあわせに
注目が集まっちゃいますよね。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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