TOMIXから新発売されたJR西日本のレール輸送用チキ5500形編成を、発売直前になって予約し昨日到着しました。製品の発表当初には発売されるのか程度の関心だったのですが、いつも拝見している方のブログにJR西日本で運行されている写真が頻繁に投稿されており、何時しか身近な存在となって急遽配備することになりました。

 

「JR チキ5500形貨車(JR西日本仕様)セット」(品番98832)です。

 

ロングレール輸送用としてチキ5500形が12両収容されています。国鉄時代に余剰となっていたコンテナ貨車のコキ5500形を、レール輸送用の長物車に改造してチキ5500形となった貨車で、旅客鉄道会社所属であることから黒色に塗装されています。

 

付属品として、説明書以外に黄色のパーツが2袋、赤色/オレンジ色のパーツが1袋が添付されています。

 

 

説明書を元に構成品を確認します。

このセットは12両編成で、右側に牽引機関車を連結してロングレールの運搬に使用されます。オレンジ色の緊締装置を搭載した長物車のチキ5500形の他、前から6両目には締結装置を搭載するチキ5600形(チキ5603)、最後尾の12両目にはロングレールを現地で降ろすための滑り板(滑り台・スロープ)を備えたエプロン装置を搭載するチキ5700形(チキ5720)で構成されています。

 

右上が牽引機関車の次位に連結される1両目、右列を下方向に2両目~6両目、左列に移って上から7両目~12両目となります。6両目(右下)だけウレタン製の保護材が装着されていますが、締結装置を搭載後に取り外すよう指定されています。また、最後尾の12両目(左下)の車両には黄色の構造物が既に搭載されており、構造物の破損防止用の発泡スチロールが挿入されていて、ケース収容時には必ず挿入するようにと注記があります。最上段の左側には赤色/オレンジ色のパーツが、右側には黄色のパーツがビニール袋入りで収容されています。

 

購入時にケースに収容されている各車の状態です。

元コンテナ貨車のコキ5500形に床板を貼って長物車に改造して、レールの緊締装置4基を搭載したレール運搬用となったチキ5500形です。編成中の9両がこの形状をしています。

 

牽引機関車の次位に連結されるチキ5501だけ、レールの緊締装置が3基になっています。

 

前から6両目のチキ5603は、レールの緊締装置が前後に1組ずつの2基だけ搭載されており、中間の空いたスペースに締結装置が搭載されます。この締結装置は付属パーツ(黄色)を組み立てて作ります。

 

最後尾に連結されるチキ5720には、ロングレールを現地で降ろすためのエプロン装置が既に搭載されており、前寄り(右側)の空きスペースに照明装置付きの緊締装置1組が更に搭載されます。この照明装置付きの緊締装置は付属パーツ(オレンジ色)を組み立てて作ります。

 

 

説明書に従って、各装置を組立てていきます。

説明図に合わせて付属パーツを並べました。何れも軟質プラ製です。

 

最初に6両目の締結装置を作ります。

6両目のチキ5603の完成姿です。黄色の締結装置土台の上に、回転パーツ(2個)→中央パーツ→側方パーツ(2個)→手すり(L/R)の順番に挿し込みます。各パーツの取付脚と土台の取付穴径が絶妙な勘合具合であり、接着剤は使用する必要もありませんでした。あとは完成した締結装置土台の底面にある取付脚を、貨車上面から取付穴に挿し込むだけです。こちらの勘合具合も絶妙です。締結装置の前後に機器箱(1/2)を挿し込めば完成です。

 

次に、最後尾の12両目に照明装置付の緊締装置を作ります。

オレンジ色の緊締装置の片側に照明装置、反対側に照明装置台座を取り付けますが、単純に組合せてあるだけなので、不安定な上に作業性も悪いため、組合せ部分をゴム系ボンドで固定してから、貨車に装着しました。

 

照明装置の付いたオレンジ色の緊締装置は、貨車の両側面に爪で引っ掛ける構造で、同構造の他車両共に接着はしていません。

 

最後尾12両目のチキ5720の完成姿です。赤色パーツの反射板を車端部手スリのフックに挿し込みますが、走行中に反射板が脱落する恐れがあるため、フックにゴム系ボンドを絡ませてから取り付けました。

 

最後部の車端には、低速走行しながらロングレールを地上に降ろすための滑り板(滑り台・スロープ)が設けてあり、この写真は滑り板を跳ね上げた通常走行時の状態です。

 

滑り板は可動式になっており、ロングレールを降ろす作業中の状態に設定することも出来るようになっています。

 

最後に、機関車次位の1両目にも赤色パーツの反射板を取り付けます。

シャーシ端面の穴に挿し込む押しピンタイプの反射板です。取付穴の位置を示す目印の凹みはありますが、穴は開いていません。取付脚がφ0.9mmですので、φ1.0mmの穴を深さ1.5mm位開けて取付脚にゴム系ボンドを絡ませて取り付けました。

 

以上の状態を側面から眺めてみます。

1両目(パーツ取付なし) 側面標記は 向日町駅常備 (以下同様)

 

2両目~5両目と7両目~11両目(パーツ取付なし)

 

6両目(上:パーツ取付前,下:パーツ取付後)

 

12両目(上:パーツ取付前,下:パーツ取付後)

 

 

付属パーツの取付が終わり入線整備が完了しました。この製品では、締結装置の軟質パーツの勘合具合が素晴らくて感激しましたが、かつて同社のホキ800でパーツ取付に苦労したのが嘘の様です。一方、同社の貨車用反射板は、赤色プラ成型のみで外枠に着色がされておらず見た目が今一つですので、改めて手を加えたいと思います。

 

続けて牽引機の整備もしたいのですが、徹夜作業になってしまいましたので、ここで一旦止めて休むことにします。(続く)

 

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