気づけば8月

はえぇよ……


どうも皆さん、ダルナです_(_^_)_


以前こちらの記事で、FF16の感想について書きましたが、そこでもお話した通り、FF16はその衝撃のラストから、発売直後かなりの賛否両論が巻き起こっていました

属にいう「主人公生死不明エンド」です

ダルナが知るものだと、テイルズオブジアピスとか、最近で言うとゲームではありませんが、映画「Dr.コトー診療所」とかが該当しますねニコニコ


この所謂「個々のご想像にお任せしますエンド」って、ユーザーによって結末の解釈がかなり変わってきます


そしてダルナはこういった場合、大抵「主人公生存エンド」定義をした上で、自分なりに納得のいく解釈を考察していく事が多いのですが……

今回のFF16、正直かなり大変でしたえーん


というのも、EDのムービーだけで判断してしまうと、どうやってもダルナの中で「クライヴ生存説」が確立できなかったからですガーン

その原因となったのが、ラストにおける隠れ家での一連のシーン

あの演出にはどんな意図があったのか
どう解釈すれば、納得のいく答えになるのか

ようやくそれらが全てまとまった時、気がついたらクリアしてから1週間以上の時が流れていましたねー



そんなわけで今回は、FF16の最大の謎「EDの演出に込められた意味」をようやくまとめることができたので、それらをダルナなりの解釈と考察交えて、ご紹介していこうと思います


これ以降、FF16のラストを含めた盛大なネタバレが発生しますので、ネタバレ回避をしたい方はご注意ください












それでは始めます!

まず、今作のEDにおける謎要素としてダルナが注目したのがこの3つ


①クライヴは結局どうなったのか

②隠れ家での一連のシーン
③EDがあっさりしすぎだった理由


特に②については、正直納得のいく考察に辿り着けず、かなり苦戦を強いられました
しかしこれについてはある要素を入れることで全て解決し、おかげでEDの謎を全て納得のいく形で解くことができました。
そのある要素とは何か。

それについては後程紹介するとして、まずは根幹の疑問、「クライヴは結局どうなったのか」について、解説していきます

 

クライヴは結局どうなったのか

結論から先に言ってしまうと、クライヴは生きています

所謂「クライヴ生存説」なのですが、今回それに至った根拠となるのが、最終決戦前に受けられるハルポクラテスのサブクエです

スタッフロール後のラストムービーにおいて、FF16の物語は「ジョシュア・ロズフィールドという人物が書いた書物『ファイナルファンタジー』に記されたお話だった」というオチで幕を閉じています




そもそも「FF16はある書物に記された物語である」いうことは、発売以前からPVの演出で示唆されていました





このPVの最後に登場した書物こそが、このラストムービーで登場する『ファイナルファンタジー』です

FF16とは、そこに記されたクライヴの戦いを、読者=プレイヤーが書物を読み進めながら追体験していくゲームです


つまりこの書物は、「ジョシュア・ロズフィールドという人物が書いた、クライヴの戦いを記した回顧録である」ということですねニコニコ


さながら実話を基にした実写映画を鑑賞していた、といったところでしょうか。


ならば、この書物は一体誰が書いたのか


その答えが、最終決戦前に受注できる、ハルポクラテスのサブクエで読み取る事ができます。


まず該当のサブクエをクリアすると、思い出の品としてハルポクラテスからストラスの羽根ペンをもらうことができます


その際彼はクライヴに、


「いつか剣を取らずにペンをとれる時代がきたら お前にはその旅の冒険譚を綴ってほしい」


という旨を伝えています


加えて本作の最初と最後に挿入された語り部が、クライヴ自身であったこと


以上から、この回顧録の著者はクライヴ本人であることが推測できます

次に、なぜ著者名がジョシュアになっていたのか。
これは恐らくですが、クライヴが「ジョシュアの生きていた証を残そうとしたから」だと思います

こちらについても、最終決戦前におけるハルポクラテスとの会話で、彼が「ジョシュアに次代の語り部となって欲しいな」と語っています


そしてこの物語は、『「神に戦いを挑んだロズフィールド兄弟の物語」を、クライヴ視点で記したもの』でもあります


ジョシュアとクライヴを取り巻く物語そのものは、ラスボス戦後のオリジン崩壊を持って綺麗に終わっているので、ジョシュアは死亡したままと思われます。


よってこの二つの願いをクライヴが叶えた結果、本の著者を弟のジョシュア名義にしたのではないかなと考えています


 

②隠れ家の一連のシーン

次に隠れ家における一連のシーンについて


①で「クライヴは生きてました」とお話しましたが、その考察を払拭しかねない要素しかなかったのが、EDにおける隠れ家のシーンでした
隠れ家のシーンにおいて、一人窓の外をみるトルガルに気づいたジルが窓を覗くと、月の横に浮かぶ衛星メティアが輝きを失います
それに何かを察したジルが泣きながら部屋を出ていき、傍にいたガブが何かを察するのですが……

ここ、何度観返してもクライヴ死亡を暗示しているようにしか見えなかったんですよね!!

ガブもクライヴ死亡を察したのか、涙を浮かべてましたし…
しかしそうなると、疑問に残るのがその後のシーン

サロンで遠吠えするトルガルと彼に抱き着いて泣き続けるジル
しかしその後昇る朝日に何かを感じ取ったジルは、泣き止んで薄っすらと笑みを浮かべて――

と、またなんともよくわからないところで終わっているんです


消えたメティアを見て、ジルがクライヴ死亡を察したのは恐らく事実でしょう
ですがそうなると、この朝日のシーンの説明が今度はつかないし、何より①の考察とも矛盾してしまいます

ならば、その矛盾を払拭する鍵はなんだったのか。


その鍵こそが、「トルガル」にありました

トルガルといえば、少年期の頃からのクライヴの相棒であり、作中屈指の癒し要員でありながら、いざ戦闘になるとめちゃくちゃ頼もしいという、FF16にはなくてはならない仲間であり、そのかわいさから既に多くのプレイヤーを虜にしています

序盤のニサ峡谷と最終決戦を除いて、どんな時でも常にクライヴと行動を共にしていたトルガル


作中耐性のない者ならすかさずアカシアになってしまうエーテル溜まりの中ですら、ドミナント達と同じく平然と行動できていたのには、当初疑問を抱いた人も少なくなかったと思います


この頃から既に伏線が貼られていたのだろうとは思いますが、その後中盤のロザリア襲撃にて、その正体がドミナントにもゆかりのある氷狼フェンリルという希少種だったことが判明しました


つまりトルガルは、身体的にはドミナントやベアラーと同じ特徴を持つ存在である、ということになります

次にドミナントのエーテル感知について
こちらは本編内であまり深掘りはされていませんでしたが、ドミナントは他の召喚獣のエーテルをある程度感知できる事が、作中で示唆されています
戻ってこないジルに対して、クライヴとジョシュアが「シヴァのエーテルが途切れていない=ジルは生きている」と造船所で仲間たちに告げるシーンですね




他のドミナント達の様子等から、これは恐らく近しかったり親しみがあったりといった、思念の鎖が繋がった存在のエーテルだけが対象なのかなと思ったりもするのですが、特定のエーテル感知が可能なのは確かなようです

そしてここで注目するのが、空白の13年間におけるトルガルの行動です。

最終決戦前のトルガルのサブクエにて、トルガルは少年期にクライヴと生き別れて以来、13年にも渡って主である彼を探し続けていた事が判明しました


またストーリー序盤におけるニサ峡谷での再会シーンでは、クライヴに危険が迫っている事を誰よりも早く察知して、それをシドに知らせようとかなり吠えていた事が、シドの台詞から窺えます

では、なぜトルガルは13年間もクライヴを探し続けることができたのかはてなマーク


作中の行動からもわかる通り、トルガルはかなり賢い狼です 


少年期ではまだ子狼でしたが、一人でフェニックスゲートに着いてきてしまうあたりから、既にその片鱗を見せていましたよね


そして氷狼は身体的にドミナントに近く、ドミナントは特定のエーテルをある程度感知する事ができる


ということは……
このエーテル感知能力、トルガルにもあるのではないでしょうか


クライヴはミュトスという特別な存在ではありましたが、ベアラーではなかったことを考えると、最初は普通の人と同じだったと考えられます


その後「フェニックスのナイト」になったクライヴは、フェニックスの力の一部を使うことができるようになりますが、これは見方を変えると、後天的に魔法が使えるようになった、即ち後天性のベアラーになったことで、召喚獣に近いような固有のエーテルを発するようになったと考えられます。


またはミュトスという存在故に、既に他の召喚獣と同様にイフリート固有のエーテルを微弱に発していたのか…

そして恐らくですが、トルガルが大公家にやってきたのは、クライヴがナイトになって以降の事だと思われるため、クライヴの持つ特殊なエーテルを、トルガルは子狼の時から本能的にそれを主のエーテルとして覚え、ある程度感知する事ができるようになっていたのではないかと考えることができます

また本作では、願いや自我、思念といったものが重要なキーワードとして随所に協調して描かれたりもしています

つまりこれらから推察できるのは


①トルガルはドミナント同様、特定のエーテルを感知することができる

②空白の13年間、トルガルがクライヴを探し続けていたのは、彼のエーテルや思念を本能的に感じ取っていて、彼がどこかで生きている事が分かっていたから
③ニサ峡谷でトルガルがクライヴの危機を察知したのは、それらをエーテルを通じて察知することができたから


となります


そしてここでもう一つ重要となるのが、EDにおいてクライヴが、吸収したアルテマの力を使って理を破壊(=焼き尽くした)ということ


これら全てを踏まえた上で、例の隠れ家シーンを振り返ってみると……




①トルガルが何かを察知して外を眺める

→クライヴのエーテルを感知できなくなったため、本能的に彼の死を悟った。
 しかし実際はクライヴが理を破壊したことでエーテルや魔法の概念が世界から無くなったからだった
②ジルがメティアの輝きが消える様を見て、クライヴの死を悟る
③泣きながら出ていくジルの様子をみて、ガブもまた彼の死を悟る
④サロンで泣くジルと、遠吠えするトルガル
⑤原初の楔が解かれた空から、朝日が昇る
⑥昇る朝日から、クライヴの思念をかすかに感じ取り、生きている事を察した二人は、泣き(鳴き)止み、ジルは小さく微笑んだ


と、こう解釈することができるのです
メティアがなぜ消えたのかについては、残念ながら情報が少なすぎて上手く考察できませんでしたが、EDで冒頭で微かにまだ魔法が使えた点や、クライヴが意識を手放すシーンでまだメティアが光っていたことを考えると、こちらも破壊した理と何かしらの関係性があるのではないかと考えています


ここからは、完全なダルナの推察になりますが、最終決戦前、クライヴはサブクエや仲間達との会話を通じて、「必ず帰ってくる」「必ず帰ってこい」と何度も自ら口にしたり、仲間達からその願い、想いを託されていました


その結果「必ず帰る」というクライヴ自身の強い自我が、多くの思念の鎖(=仲間達の想い)と結びついたことで、意識を失っていた彼の自我を淵から引き戻し、日出シーン辺りで意識を取り戻した


それを⑥のシーンで二人が感じ取ったのではないかなと思っています

想いが導きの光となって、死の淵から相手を呼び戻す、というのは漫画やゲームによくある演出ですし、実際暁月編のラストでも似た演出でヒカセンが死の淵から生還するシーンがあったので、あのラストの裏でそういうことがあったのかもしれないと考えるのは、自然かもしれませんねニコニコ



 

③EDがあっさりしすぎだった理由

最後に、初回クリア時に感じた「EDが拍子抜けするくらいあっさりしすぎだった」理由について


こちらは本筋とは少し関係ないので、あくまでおまけ程度の内容になるのですが、その理由はズバリ「書物に書かれていない行間部分だったから」とダルナは考えています

ラスボス戦後からオリジンが崩壊しEDに入るまで、そのシーンはまさにひとつの物語の結末にふさわしい展開が続いていました


しかしEDに入った途端、それまでの盛り上がりがまるでなかったかのように、あっさりとした内容が描かれ、その後エピローグの語り部とともに、スタッフロールへと突入していきます




これらすべてが作中では一連のムービーとして続いているので、普通に見るとそのあまりの落差に「え……?」と疑問に思うのは自然の成り行きです(ダルナもそうでした)

ですが、思い出してください


FF16とは『「ジョシュア・ロズフィールドという人物が書いた、クライヴの戦いを記した回顧録である書物「ファイナルファンタジー」を通じて、そこに記されたクライヴの戦いを、読者=プレイヤーが書物を読み進めながら追体験していく作品である』ということを

つまり、書物としての物語はオリジン崩壊の時点で綺麗に終わっており、本そのものにはEDのシーンが記されておらず、そのままエピローグの語り部が続いている、と捉えることができます

このことから、あのシーンは実際にあった出来事ではあるが、書物には書かれていない行間部分だったからこそ、それまでのシーンとは全く違う、あっさりとした演出になっていた
と考えることができるのです

まああのシーンでのクライヴは、大罪人シドでも世界を救った英雄でも神の器でもない、全てをやり切って浜に打ち上げられただけの、あらゆる責務から解放された愛する者を想うただのひとりの人として描かれているようにも思えましたので、クライヴも敢えて書物には記さなかったのかもしれませんねニコニコ


そう考えると、彼が分かるはずもない隠れ家シーンがEDで描かれていたことにも納得です



如何だったでしょうか
以上がダルナにおけるFF16のEDに関する考察です

まとめると、こんな感じになります


①隠れ家シーンは、トルガルが鍵だった
②EDがあっさりした内容だったのは、書物に記されていない行間部分だったから
③クライヴは生きている


プレイヤーのご想像にお任せしますENDだったからこそ、様々な考察を皆さんされていて、それをみるのもひとつの楽しみになりつつありますが、そんななかでも「こういう考察があるんだな」と少しでも楽しんでいただけたら幸いです

おかげでダルナもFF16がハッピーエンドで終わったとようやく胸を撫でおろすことができました

クリア当初は色々納得できない面もありましたが、今こうして改めて振り返ると、FF16は間違いなく良作でしたね
やはり吉田は裏切らなかった!!爆笑

PS5お迎えしてまでクリアした甲斐がありました!口笛


まだFFモード途中ですが、いつかこちらも全クリ目指して、これからもプレイしていきますよー!

とことん遊び尽くしてやるぜ! FF16爆笑


それではクローバークローバー