ポケットモンスター第15話「サントアンヌごうのたたかい」を視聴。
1話に詰め込み過ぎだろってくらい、怒涛の展開でしたね。
子どもの頃は単純にハラハラする冒険回として見ていましたが、色々な物事が分かる年齢になると、大人たちの無責任さやエゴも見えてきて、妙に考えさせられる回でした。
港町に着いたサトシは、謎のコギャルからサントアンヌ号で開かれるトレーナー向け船上パーティーの招待状を譲り受けます。
もちろん正体は変装したムサシとコジローなのですが、今見るとコギャルファッションに時代を感じますね。
作中でもサトシ達が「ちょっと古い」といった反応をしていたので、当時ですら流行のピークは過ぎていたのかもしれません。
改めて調べたくなるくらい、90年代らしい空気感が濃厚でした。
サントアンヌ号に到着すると、パーティー会場ではジェントルのラッタが無双状態。
サトシはバタフリーで挑み、勝負は引き分けに終わります。
そしてジェントルは、そのままラッタとバタフリーの交換を提案。
タケシもカスミもそこまで強く反対せず、交換は成立してしまいます。
サトシが胸にぽっかり穴が空いたような寂しさを感じる描写は印象的でしたね。
今見ると「そんな簡単に交換していいの!?」と思ってしまいますが、この世界ではポケモン交換はかなり一般的で、そこまで重い行為ではないのかもしれません。
ただ、その後に「やっぱり自分のポケモンがいい」と気付く流れは、子ども向け作品らしい分かりやすいメッセージ性がありました。
そんな中、パーティー会場はロケット団員たちの襲撃を受けます。
次々とポケモンが奪われそうになりますが、同じポケモン同士が協力してロケット団を撃退。
この辺りはトキワのポケモンセンター回のオマージュっぽさも感じましたね。
さらに、この回ではロケット団のボス・サカキも初登場。
ロケット団という組織の存在感を強めるために、あえて集団戦のような構図にしたのかもしれません。
しかしロケット団を退けた直後、今度は船が嵐に巻き込まれます。
乗客達がパニックになる中、船長は「この船は絶対に沈みません!」と力強く宣言。
……その直後、自分だけ真っ先に救命ボートで脱出。
子どもの頃はギャグっぽく見ていましたが、大人になって見返すとかなり洒落にならない展開です。
時系列としては後の出来事ですが、どうしてもセウォル号沈没事故のような現実の悲劇を連想してしまい、「責任ある立場の人間が真っ先に逃げる恐ろしさ」を感じました。
しかも船長、脱出後に
「皆さーん! 脱出できてますかー!? 返事がないなら大丈夫そうですねー!」
と、とんでもない無責任発言。
昔のアニメらしいブラックユーモアではあるのですが、今見るとかなり強烈な社会風刺にも感じます。
そしてサトシは、ラッタとバタフリーを交換し直すため船内に残留。
そのまま沈没に巻き込まれてしまいます。
子ども向けアニメなのに、まさかの海難事故エンド。
しかも「続く」で終わるという、当時のアニポケではかなり珍しい引きでした。
今見返すと、ギャグ・バトル・感動・社会風刺・パニック映画要素まで全部詰め込んだ、とんでもない回だったと思います。
果たしてサトシ達は無事脱出できるのか。
次回へ続く終わり方も含めて、かなり印象に残るエピソードでし






























