私は、いま、不登校の小中学生が通う適応指導教室でお手伝いの仕事をしています。
そこでは、週に2度、運動の時間があって
バスケットボールをしたり、ドッジボールをしたり、バレーボールをしたり、おにごっこをしたり。
けっこうたっぷりしっかり、汗をかくくらい、身体を動かす時間です
私、運動が大の苦手です
センスってものが全っっくないんでしょうね
走るのも遅いし、
ボール運動もできないし、、
身体が自分の思ってるように動いてくれないんです
思うようにならなくて、
ウギャー
ありゃー
とか言いながらやってます
でも、うまくできないけど、子どもと楽しもう!の精神で毎回楽しんでる
この間の運動の時間。
お友だちとバドミントンをしていた子が、その場を離れて、裏手にスッと入り込みました。
私は違う運動をしてて、でも、その子が目に入って。
休憩時間にスッと近付いてみました
「どうしたの?」
「クールダウンしてたのかな?」
って聞いたら、
「はい。あの、、できないんです。うまくできなくて、どうしたらいいかわからなくなっちゃって。うまい人とやってると、なんか申し訳ない気持ちになっちゃうし」
って。
私、
「そうなんだね」
って言ったあと、思わず、
「わかるー私も苦手だから、めっちゃわかる
」
って言いました。
だって、
苦手な気持ち、
うまくできなくて困ったような悲しいようなどうしたらいいかわからない気持ち、
一緒にやってる人に申し訳ないと思う気持ち、
どれも共感しかないんだもの
「でもさ、うまくなりたいんだよね、うまくなって楽しめるようになりたいんだよね」
ってお互いまた共感して。
苦手な者同士、バドミントン練習してみようかってなりました
お互いの距離を近くして、
その子が、何回も何回もサーブを失敗しつつ、やっと成功したときには拾えるようにして
お互い苦手で、アドバイスするとか教えるなんてできないので、
「今のよかったんじゃない」
「今よく続いたよね」
と、声を掛け合いながら何回もチャレンジ
サーブがまあまあすんなり決まるようになってきて、ラリーも続くようになってきて、
私が、
「ねえ、私たち、5分前の私たちよりも確実にうまくなってるよね」
って言ったら、その子が、
「はい楽しくなってきました
」
って言ってて
お互い、また声を掛け合いながら、キャーキャー言いながら、ラリーしました
運動の時間が終わる頃には、とっても良い顔に戻っていて、サーブにもラリーにも自信を持ち始めて、
「楽しかったです、次の運動の時間にもバドミントンやります」
って言ってくれて、うれしかったなあ
《わたし流仕事術》なんて言えるような、たいそうなものはないけど、
仕事をする中で、大事にしてることは、
◯とにかく子どもをよく見ること
◯子どもの感情に寄り添うこと
◯私のそのままを見せること
(得意不得意、好きなこと苦手なこと、いろんな感情を感じているところ)
◯子どもの力を信じて、待ってみたり、様子によって背中をちょっと押してみたりすること
かな。
それで、子どもが、
心の柔らかい部分を話してくれたり、
安心して活動したり、
自分で一歩踏み出したりする、
その瞬間に立ち会うことができるのが、
私の幸せです