映画「釣りバカ日誌2」の劇中で、三國連太郎演じるスーさんが伊良湖の砂浜で持病の発作で倒れたシーンで独りつぶやくセリフ。
1989年(平成元年)12月公開で同時上映は寅さん42作目の『男はつらいよ ぼくの伯父さん』というあたり結構昔の話やけど、当時映画館でこの映画のこのシーンを観て29歳の私は「こんな死に方も悪くない」などと思っていた。
あれから35年経って久し振りにTVでこの映画のこのシーンを観て、やはり同じ事を思った。
当時の私がどういう思いでそう思ったのかまでは思い出せないので、当時と今と同じ気持ちでこのシーンを観たのかは不明ではあるものの、今年で64歳になり来年からは「高齢者」の仲間入りという今の私には死は当時の私よりは遠い未来でもないと思うので、このシーンは何かしみじみと沁みる。
とは言え、もちろんまだ死ぬ予定は無いし今すぐとは思ってないけど、映画のスーさんのように「まぁいいや」と「あきらめ半分、満足半分」くらいの気分で最期を迎えられたらいいなとは思うのである。
つまりは、そうなる為には色々とやんなきゃなって話。
なるべくやりたい事はやり、やりたくない事はやらない。
今も迷う事は沢山あるけど、その時その時で右か左か行くか戻るか考えたり考えなかったりして、「あきらめ半分、満足半分」から満足を少しだけ過半数にしたいものだなぁと思ったりするのです。