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ハードカバーの小説なんて読むのどんだけぶりだろう?
記憶に無いくらい昔なのでもしかしたら初めてなのかも知れないし単に記憶が無いだけなのかも知れない。
まあ、そんな事はどうでもよくて、ずっと彼の書く旅エッセイなどが好きでイベントにも行った事があるくらいには好きな作家さんなので、この小説はとても楽しみにしてました。
と言いつつ、やっとこさ文学フリマで宮田さんのブースへ赴いてこれを入手したのが発売から随分経った昨年の話で、さらにそのまま積ん読状態になってて、今さらながらに読んだというテイタラク。
いやまあそんな経緯なんてのはどうでもよくて、とにかくこれ目茶苦茶に面白い!!!
読み進めてると、以前よく読んでた椎名誠氏のSF小説を読むような感覚になってこの宮田珠己ワールドに一気に惹き込まれました。
元になってるお話は実際にある本との事ですが、そんなのは全然どうでもよくて、とにかく次から次へとよくもまあ考え付くものだと思うような怪しげなものが出て来てそれだけでも楽しい。
伏線などもちょいちょい敷かれててそれらが少しずつしっかり回収されていく展開も実に読んでて楽しい。
主人公に全くやる気がないのも妙に共感出来て良いですねぇ。
さらにそんな主人公が嫌々ながらもやっとの思いで辿り着いた先にあったあるモノと遭遇するあたりも、こっちまでワクワクしてしまいます。
遅読な私にとってはなかなかの長編ではありましたが、なんたって読めば読むほど先が気になるので結果的にイッキ読みしてしまいました。
いやぁ、ほんとこれオススメです!
いや、これ万人受けはせんか…笑