「老いてはネコに従え」 | 目立ちたがりの小心者

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色々とやってみたものの、もはや気力体力が無く、普通の日記やらレポートやらが中心な何の役にも立たない自己趣味のブログになり腐ってます。(;^_^A


85歳の爺さんと86歳の婆さんの対談。
養老孟司さんは前にも書いたかも知れんけど前から好きな人なので、たまにこうして本など買って読んだりする。
今回のはタイトルもいい(笑)

タイトルに騙されて買ったようなもんである。
本の前書きに私のように騙されて買う人に向けてちゃんと言い訳してるのもいい。
それでも養老さんの本だからやっぱり気になって買っちゃった。

全編がタイトルに因んだ内容と言うワケじゃないけど、そこここに養老さんの以前の飼い猫まるが描写されて、テレビで何度も見たあのまるの姿が蘇る。

私より20以上も歳上世代のお二人の話はその長い人生経験あっての現実的なもので世代の違う私もとても納得出来る部分が多い。

養老さんの興味の先には虫がいて子供がいてネコがいる。
3つ共が「自然」であるという共通点がある。
自然に寄り添うフリをして自然を凌駕して人間にとって思い通りの理想の自然らしきものにするSDGsとやらの話とかも私もずっと違和感を持っていたからとても興味深い。

お二人の優しい語り口に騙されるけどとても強烈な事をさらりと仰るのも読んでいてとても痛快だった。

2038年、今から15年後。
お二人はもうこの世に居ないと仰るが私は生きてれば78歳。
この本に書かれてるような事が起こればその後は確かにちょっと見てみたいけど、どうでもいいやと言う気持ちもある。

お二人が仰るように無理しないで好きなようにすればいい。
ネコを見習えばいいのだ(笑)