岐阜出身女優の桜木梨奈さんが所属するアルファセレクションさん制作の映画「クローゼット」。
先日予定されていた舞台挨拶はこのご時世で中止となったけど、上映は予定通りという事で、いつもの柳ケ瀬のシネックスへ。
1回観て、どうしても色々と確認もしたくて2回目も鑑賞。
以下、ネタバレありの感想です。
なんか、思いがけず、いい映画が観れたという感想。
「クローゼット」な人はこの映画を観て、ちょっと考えてしまうかもね。
実は私も。
お客のひとり渡辺いっけいさん演じる下田が言った「いつも演じてる」というセリフ。
そう、私もそうであるように、対面する人によって、「演じる」わけで。
それをずっと続けてるとさすがに辛いわけですが、それを続けざるを得ない人というのもいるわけで。
そんな人たちが自身のクローゼットを開放出来る場所がこの映画の舞台となった「添い寝屋」。
そこでは、普段は演じている(様々な思いを自身の心の「クローゼット」に閉じ込めている)人が、そのクローゼットを開放する。
「キャリア武装」していた香織も最後は武装解除して自らのクローゼットを開放する。
下田の新パートナー城ケ崎も最後にクローゼット大開放で、あの笑顔が開放の結果を物語ってた。
「人生つんだ」七海も、佑の助けを得て最後は開放出来たのかな?
ちょっと希望も見えたようなラストシーン。
私も色々と自身のクローゼットに仕舞い込んだままの思いが沢山澱んでいるかもね。
そして、それを開放する時が来るのか、閉じたままなのか。
そんな事も考えてしまう、素敵な映画でした。