


数年前の還暦前くらいから白内障と言われてて、しかるべき時期が来たら手術もありか…と思いつつも目の手術となるとなかなかに決心も付かず、実際にそこまで生活が不便と言うほどでもなかったので、今に至り。
しかしながら最近は左眼の視力悪化が酷くて眼鏡で矯正しても両眼のバランスが悪くて矯正出来ず結果的に眼鏡かけててもほぼ右眼だけで観てるような状況で…好きだった映画館に行っても少し哀しかったりテレビも上手く見れなかったり。
そんな中、今年65歳という高齢者枠に入って、さすがにそろそろかと思ったワケで。


数年前にたまたまCSチャンネルで放送されたピンク映画に出演されてたほたるさんを拝見してその艶っぽさに心を撃たれ、その後に実はほたるさんは若い頃には葉月螢さんという名前でピンク映画のスターだった事を知り葉月螢さんや現ほたるさんの出演する映画を観るようになりました。
そんなほたるさんも今はベテランになられてご自身で映画の監督をされたりピンク映画に存在感抜群でカメオ出演されたりな感じですが、何とか一度お逢いしたいと思って情報をチェックしていたところに今回のこの公演を知る事になりました。
チラシには出演者の最初にほたるさんの名がありこれは主役って事だろうしこの機会に観ておかないと絶対後悔すると思い東京の劇場まで出掛けました。
実はこの劇場も一階に先日まであった居酒屋も馴染みなのでそんな事も嬉しかったものです。
さて、そんな演劇。
当初は2回観劇する予定が家の急な都合で11/23の昼公演のみの観劇になりました。
いかにもアングラ的な芝居で私のようなボンクラ頭にはほぼほぼ理解不能な内容ではありましたが、とにかくほたるさんが眼の前の舞台上にいらっしゃるだけでもうドキドキ。
私の視線は終始ほたるさんを追いかけておりました。
しかも張り切って早くから並んだおかげで最前中央に座れたので本当に近くてさらにドキドキ。
さらにさらにポスターを観てこれはもしかしてもしかしたらこのポスターにあるようなシーンが生で観られのか?と少しばかり期待しておりましたら、なんとまさしくそのシーンが眼の前で展開し、私のドキドキも頂点に達しもはやこれ以上の満足は無いというレベルでした。
そんなワケで、ほたるさんばかりを観ておりましたが、芝居の途中途中で使われる楽曲が私には懐かしい、しかも当時好きで聴いてた曲ばかりが流れてこれまた感動的。
ラストの凝った出演者自己紹介で流れるドアーズとかホント好きだったしアンコール的な最後の合唱も大好きな500マイルだし!
そんな内容分からないままにも関わらず割と105分があっという間に終演。
終演後には出演者との交流タイムもあるとの告知がされたので私も客席に残っていたらほたるさん登場!
他のお客さんたちは各々お目当ての役者さんと交流タイムが始まってたので、私も勇気を出してほたるさんの前へ。
色々とお話したい事や可能なら写真とかサインとか握手とかなどと無謀な事も考えていたのが、ほたるさんの前に出たら全部すっ飛んで「どうしてもお逢いしたくて来ました!」とだけやっと言えたとこでほたるさんから握手してくれてもう完全に舞い上がってしまって握手させて頂いたらすぐに会場を後にしました。
もう充分です…あれ以上あそこに留まったらどうにかなりそうなくらい緊張してて帰り道もずっとフワフワしてるような有様でありました。
とてもとても楽しかったです!
ほたるさん!ありがとうございました!
また何処かで機会があれば伺いたいと思います!
あぁ…でもやっぱり予定通りもう一回観たかったなぁ…



そもそも本人に「来なさい」と言われりゃなおさら。
初日の初回が平日のお昼と観に行きやすいのでその回で観劇。
お話が1970年設定の為か開演前に場内に流れる当時の流行歌がリアルタイム世代の私にはいちいち懐かしい。
そんな時代にストリッパーになりたいという女の子(結女さん)の物語。
時代は違えど結女さん自身もストリッパーに憧れてストリップ劇場で裏方スタッフを何年か経験されてるので、これはもはや結女さん自身の物語と言ってもいい。
もっと言えばずっと憧れた結女さんの願望妄想欲望希望がこの演劇で具現化されたと言っていい。
そのせいもあってか客席にはスト客と思しき(何故か見た目で何となくわかるw)方も多数。
そんなお芝居。
さすがに当時のストリップ劇場の事は書籍で読んだ知識しかないけど、多分こんな感じだったのかもなぁと思うのとそれは令和の今でもあまり変わってない事も多いのかもとも思ったり。
お話にはベテランから新人まで複数のストリッパーが登場するが、ストリッパーをする理由は様々で興味深い。
出て来るストリッパーたちも何となく実在のストリッパーを思わせるとこもあってそんなところもある程度ストリップの世界に触れた私としては面白かった。
そしてお話は紆余曲折しながらも圧巻の終盤でのパフォーマンスへ。
これは間違いなく結女さんが本当にやりたかった事だろうし、多分まだこの演劇が形になる前からそのパフォーマンスに向けた鍛錬をされていたのは彼女のSNSでも観て来ているので、それがこの舞台でリアルに具現化されたのは観ているこちらとしても感動的なシーンになった。
そしてそれは私だけでなく同様に結女さんを見守って来たであろうスト客の皆さんも同じであったと思われる。
さらに何より結女さん自身がこのパフォーマンスを実際の舞台で披露出来た事はこの上ない感激であったろうと思うし、それは終演後のカーテンコールでの舞台上の結女さんの沢山の感情が溢れ出たような複雑な表情にそのすべてが表れていたと思われる。
そんな彼女の表情を観たらこちらまで泣けて来る。
そんな感動的な舞台を観劇出来て本当に良かった。
まあ私は結女さん推しとは言え単にちょっと長いだけで緩い細客に過ぎないので大きな事は言えないけどね…笑
物販では結女さん2冊めのzineとブロマイドも入手した。
