一条さゆりさん著「中国洗面器ご飯」 | 目立ちたがりの小心者

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二代目一条さゆりさんが中国在住時代の2003年に出版されて本が最近電子書籍で発売されて、電子書籍より紙の本の方が好きだという著者本人の希望で紙の本も同時発売されたので、私も本は紙のやつのが好きなので喜び勇んで購入しました。

いつもなら購入したらイッキ読みするところですが、途中まで読んだとこで例の流行り病にやられてしまったので、しばらくの間隔を置いてやっと読了しました。

内容はさゆりさんが当時中国での暮らしの中で見たり感じたりした中国の人たちの様子が描かれたエッセイ。

今でも日本人の中には「中国人は!」と固定観念だけで評価する人も多いけど、どう考えても10億以上もいる中国人が全部そうでもないだろうと思うわけで、それのひとつの答えもこの本が教えてくれます。

現地で暮らしてみないとわからないようなお話が満載でいちいち面白いから全部紹介したいけど、それは無理なので極一部の感想らしきものを書いてみたいと思います。

まずタイトルの洗面器ご飯ってのが気になりますが、これは冒頭であっさり明かされます。
なるほどそれで洗面器ご飯か。
しかし、色々なモノが混ぜこぜになったご飯ってのは、モノによってはなかなか美味いのでちょっと興味ありますね。
何でもかんでも乗せて食べる名古屋食文化圏に住む私には意外とイケるのかも?とも思うけど、実際には分かりません。

さゆりさんが友達を田舎に訪ねていくお話はなかなか楽しかった。
と言うか最初に語られる旅行記?はあまりにアッサリしてて知りたい事が全然書かれてなくてモヤモヤするのが、その後に展開される裏話がそれの対比になってて全部がスッキリする構成はお見事です。裏話が無かったら本当にモヤモヤしたままでした…笑

あとはなかなか聞けないような性的なお話やら風俗関連のお話なんかも実に興味深い。
当時の中国の女の子とか男たちの現実がとてもよく分かって楽しい。

整形やらダイエットの話も知らない話ばかりで実に面白いし、リアルなセックスの話とかも、へぇ~!と思ったり妙に納得したり。

最後の映画の話に出て来た3本の映画。
最初のはさすがに見たくないけど、あとの2本は興味ある。
なかなか日本で中国映画を観る機会は少ないし、私が今まで観てるような中国映画は有名なものだけだろうから観てみたいものです。

そんなわけで今回もたいして感想になってない感想文になりましたが、さゆりさんのエッセイはいつも読んでて楽しい。
また機会があったら他の本も読んでみたいものです。