2024年はお正月の能登地震から始まった。
でもどうにか、無事に夏を迎えることになったら、さらにびっくり。日向灘地震はもしかして、南海トラフ地震に結びつく??
みたいな報道。
いやあ、そういえば、お正月の能登の地震は、いわゆる糸魚川断層、フォッサマグナのど真ん中を行ってたワケで、あの時、なんか、ヤバい気がしたけど、気が付かないフリしてた人も多いんじゃないだろうか。
で、ココにきて、また、いろいろ言われてるワケだけど、これもまたプレートテクトニクスだの、太平洋プレートだのユーラシアプレートだのの境目が動いて関東大震災みたいな。。。なんてことは考えないコトにしようと皆、心の隅では思ったはず。そこに新しいコトバ、南海トラフ地震ってのが浮上。こっちの方が怖くない気がする。ってことで、一安心。(違っ)
ところが、これが
気象庁は初めて「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、巨大地震が起きる可能性が高まっていないか調査。でもって、この根拠は(引用)
1437分の6」という数字だ。
これは、南海トラフではなく、世界で過去に起きた地震の統計にもとづく。
マグニチュード(M)7級以上の地震が起きたとき、1週間以内にM8級以上の巨大地震が起きたケースを数えると、1904年から2014年までの1437事例のうち、6事例あった。
https://www.asahi.com/articles/ASS893R92S89PLBJ001M.html
M8クラスの地震は1週間以内に0.5%が起こっている
ってのが根拠。
実はすずめはちょい、びっくり。だって、田所教授のいる東大地震研とか、もっとすごいデータに基づいてそうじゃん。だけど、ググれば集められそうなそんなデータで確率求める??
そんなん、すずめだってできるじゃん。
ってコトで、すずめもやってみた。
(少し前の日記にも出てるやつをもうちょい詳しくした)
これは、1930年以降の、
日本の大きな地震。M7.0以上のもの。
地震って、有名なやつとそうじゃないのがある。ここで集めたのは、有名か有名じゃないかじゃなく、とにかく規模にだけ注目したモノ。
有名な中越地震でも、実はM7以下だったり。だけど、震源が浅いので被害は大きかったワケだ。でも、そういうのはキリがないので、オミット。誰も知らないけど地下深くで、大きなエネルギーが動いた。。。。震度1
みたいなのも入っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%9C%B0%E9%9C%87%E5%B9%B4%E8%A1%A8
wikiの日本の地震年表から、地道にエクセルにプロットして並べた。
1930年からなので、関東大震災は入っていない。
M7以上は127件
そのうち、前の地震から6ヶ月以内に起こっているものを数えた。
なんと!66件もあった。
ほぼ半数近くの地震がその他の地震の6ヶ月以内に起こっている。
もちろん、この中には「余震」も含まれるわけだけど、でも、実は明らかな余震はそれほど多く無い。なぜなら、余震でM7クラスってさすがにそんなに無い。
付け加えれば、火山性の地震なんかも、群発なんだけど、こういうのもM7にまでいかないので、この中に入っていない。それでも100年近くの間に127件とはすごい数。
で、
見てわかるように、この中には、
岩手の後、兵庫だの、釧路の後北、美濃だのと言うような遠いのもある。つい、うっかり、プレートテクトニクスの図を想像しちゃったりもする。
まとめると、127 件中
(どれも先の一つは含めない 14日と15日に連続していたら1件とする)
同日に起こっているものは 7件 ( 5% )
1週間以内には 12件 ( 9% )
10日以内には 14件 ( 11% )
半年以内 66件 ( 52% )
そのうち、同日に起こっているものを除いて、半年以内に起こっているものは
59件 ( 46% )
いやあ。。。国の巨大地震の確率は、世界の統計で、1437分の6、0.5%だけど、
日本の地震から計算したすずめ算では
127分の12 で、9%なんだよね。
半年以内にはなんと、半分!
ちゅんっ