7月10日(土)

梅雨の合間だけれどお天気の良い朝。

皮膚科の予約をしていて、

動画を見ていた娘を置いて

そっと出かけようとしたけれど見つかり、

一緒に行くというので連れていくことに。

 

道中、家の解体工事をしていた。

娘が「なんで壊しちゃうの?」と聞くので、

もっといい家を建てるんじゃない?と答えると

「一回作ったのに、

 “こんなのじゃない!”って言われて

 壊して作り直すのかな」と娘。

「え、最初から作り直すの?

 この間のママのいちごケーキみたいに?」

と聞いたら

「いちごケーキじゃなくて宝石のお店の話でしょ。

 ママのお話、梨央わかってたのに

 いちごケーキのお話にしたんでしょ」

と言われた。

実は一昨日、いちごケーキに例えた話をしたとき、

その前にざっと本来の話をそのまま伝えたのだが、

娘は元の話もちゃんとわかっていたのだ。

お見それいたしました。

 

帰宅し、夫と映画を観る。

ネイバーズというおバカコメディ。

あまりにもはちゃめちゃ過ぎて

乳児を育児中なのにほったらかしで

親としては見ていられなかったが、

それより、ラップの在り方が気になった。

 

学生同士が大喧嘩のあと、

気まずい再会をするのだが、

ラップを掛け合って仲直りをする。

お互いに「わかっている」韻踏みを

し合えると言うことは、兄弟の証なのだ。

 

昨夜見た8マイルでも

プレス工場で働くおばちゃんが、

お弁当の列に並びながら

不平不満をラップに乗せ始め、

他のお客さんがラップで応戦していた。

 

仲直りの道具にも喧嘩の道具にも

老いも若きもラップ。

しかもいい韻が踏めるかどうかで

仲直りの度合いも喧嘩の勝ち負けも変わる。

みんな、言葉が好きなのだなあ、と羨ましい。

日本では日常会話で韻を踏んだりしたら

あっという間に親父ギャグと言われてしまう。

 

 

さて、午後は高校のオンライン同窓会。

香川の高校なのだが、

東京で開催する日本最大の同窓会だ。

がコロナ禍で昨年は中止、

今年は検討を重ねた結果

スペイシャルチャットとYouTubeを組み合わせた、

オンラインでの開催を決めた。

 

何度も練習会を重ね、ようやく辿り着いた本番。

オンラインだから

デジタルのスキルと環境さえ整えば

国内外どこからでも参加できる。

せっかく幹事学年が頑張ってくれたから、

多くの人に集まって盛り上がってほしい。

私たちの学年も30名以上参加。

 

会長のスピーチや校歌なども

例年以上にみんな真面目に参加していたし、

懐かしい人たちと

懐かしい讃岐弁をたくさん話し、

オンライン上とはいえ、

家族以外とお酒を飲んだのは

1年半前にバービーボーイズの

ライブに行った時以来だし、

本当に久しぶりにリラックスして過ごした。

お酒の飲み方を忘れて飲み過ぎ、

娘にも呆れられてしまった。

 

会費が徴収できないため、

運営資金をどうしよう?と考えて

選んだクラウドファンディングは、

終了前の段階で、

目標の250万円を超えたという。

 

来年以降、コロナが落ち着いても

もしかしたらリアルとオンラインの

ハイブリッド開催になるかもしれない。

この発想の土台を作り、

80代、90代の方もいる全学年の方々に

理解を得て、仕組みを作った

今年の幹事学年の功績は大きい。

 

コロナ禍でいろんな不便や

失ったものがあるけれど、

こういう新しいチャレンジを、

みんなで応援して、

大きな変化を叶える機会にもなった。