癒しの美術館
そういう印象がぴったりかもしれない『DIC川村記念美術館』
7月3連休の初日、こちらの美術館へのアート遠足を開催しました。
訪れるのは実に4年ぶり！
今回は6名の方々とご一緒したのですが
皆さま、ここへいらっしゃるのは初めてとのこと。
この『DIC川村記念美術館』は、DIC株式会社（旧 大日本インキ化学工業）の
総合研究所の敷地内に約30年ほど前に作られています。
元々は、初代館長で創業家の２代目社長だった方が
自分の仕事の合間に絵と語らうことを大切な時間としていたところ
その作品たちを自分だけで独占するのではなく
人々と”鑑賞して語らう”喜びを共有していきたい
という思いから
コレクションを本格化していかれたのだそうです。
ここは
17世紀オランダ絵画の巨匠と云われるレンブラント
印象派を代表するモネ
20世紀前半の”エコール・ド・パリ”の中でも有名な
ピカソやシャガール、マティスといった画家から
カンディンスキーなどの抽象美術の画家
シュルレアリスムのエルンストやルネ・マグリット
そしてアメリカの現代絵画まで
実に幅広いコレクションを持っています。
それに加えて特筆すべきなのは
「マーク・ロスコ」の作品だけで設えられた空間
『ロスコ・ルーム』があること。
世界にたった4カ所しかないという空間のうちの１つです。
また、今回は4年前には無かった新たなアーティストのコレクションも加わり
作品数は多くはないものの、実に充実した鑑賞となったように思います。
館内を出て目を引くフランク・ステラの巨大な作品に
「ハウルの動く城みたいだわ～」と歓声があがったり
広大な敷地内にある池のガチョウや白鳥に癒されたり
美しく咲いている睡蓮や蓮や
未草(ひつじぐさ)にうっとりしたり
『美しい眺め』というイタリア語『ベルヴェデーレ』というレストランで
地元・千葉県産の食材を使ったイタリア料理に舌鼓を打ったり
２か所あるミュージアムショップで面白い品物を見つけて
子供のようにはしゃいだり
と、初対面同士の方々も多い中で和気あいあいと過ごして頂けたようです。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました！
この美術館は、収蔵作品でのみの企画展を行っていますが
どれも中々に秀逸なものです。
千葉県佐倉市にありますが
東京駅の八重洲口方面から１日に１本ですが美術館までの直通バスもあり
1時間ちょっとで到着するので、アクセスも苦ではありません。
庭園にも野外彫刻があり
だけでも一見の価値ありですし
芝生の広場や野外テラスは、お弁当を食べながら過ごすことも自由にできます。
広い自然の中で芸術に触れてみたい方にはとてもオススメ！
機会がありましたら、是非行かれてみてくださいね
次回のアート企画は
国立西洋美術館で開催中の【松方コレクション展アートギャザリング】を
8月17日(土)の午前と8月30日(金)の夜の２回予定しており
アート遠足は9月14日(土)に【秋の箱根～アート遠足】として
「岡田美術館」と「ポーラ美術館」を訪ねます。
どうぞお楽しみに！！
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