皆さんは、子供の頃好きだった絵本、ありますか？
私が初めて「宮沢賢治」の作品を読んだのは、何が最初だったか･･･
宮沢賢治のおはなしには
”音”と”色”があるように感じます。
たとえば
どうでしょう？
水の底の青い色や
秋の始まりのような風の音が感じられませんか？
ちょっと前の２月のことになりますが
ある土曜日の昼下がり
渡邉希久子さん主催による
【宮沢賢治「双子の星」朗読上映会】
に出かけていきました
希久子さんは、絵本やイラスト
そして今回のような動画などを製作している方で
「絵本は子供だけでなく大人が本来の輝きを取り戻せるセラピーの効果がある」
をモットーに活動していらっしゃいます。
私は、昨年”魂の望む最高のあなたを描く”という彼女のメニューで
自分自身の絵を描いていただき
それ以来のお付き合いが続いています。
このブログのヘッダーに貼られているのが
そうです。
希久子さんが開催している
【宮沢賢治「双子の星」朗読上映会】は
２月で３回目となったようで
この回は、
大きなスクリーンで映像を映し出し
朗読と楽器の演奏、うた、
そしてライブで活花をするという、
ちょっと趣向の変わった朗読上映会でした。
「双子の星」は
天の川の西の岸に輝く
小さな二つの星のものがたり。
チュンセ童子とポウセ童子
双子のお星さまが
夜の間の”銀笛を吹く仕事”が終わってから起きた出来事と
彗星のいじわるな計画のせいで
夜の空から海に落とされてしまった出来事と
２つのお話で出来ています。
朗読を担当されたのは、声優で朗読家の山本灯織さん
色々な道具も楽器として使ったり、アコーディオンなども使用しながら
星空の音や水の音を表現し、演奏なさったのはアコーディオン奏者の佐々木絵実さん
宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりのうた」をそれはそれは透明な歌声で歌われたのは、
わらべうた講師のはたのあやさん
この童話の４つのテーマである
「天の川・双子の星・海の底・夜明け」を場面に合わせてライヴで活け花として表現されたのは
いけばなの師範でもある宇田川美幸さん
そして、映像・演出をされた渡邉希久子さん
その映像と音、そして花と歌が合わさって創りあげれらる世界に
思わず惹き込まれ
自分がまるでチュンセ童子とポウセ童子とおんなじように
夜空の舞台に座っていたり
海の底に沈んでいったりする感覚になっていました(笑)
少女の頃のピュアな自分の心が蘇ってきて
とても清らかな時間でした。
(感動して思わず涙ぐんだのは･･･内緒です。笑)
希久子さんが仰る
「絵本は子供だけでなく大人が本来の輝きを取り戻せるセラピーの効果がある」
って、本当にそうだと思うのです。
宮沢賢治のおなじみのお話 『銀河鉄道の夜』の中で出てくる
”星めぐりの歌”は
「あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あおいめだまの 小いぬ
ひかりのへびの とぐろ」
ここで云う”あかいめだま”とは、さそり座の中で最も明るい恒星アンタレス
”あおいめだま”とは、おおいぬ座の中で最も明るい恒星シリウス
のこと。
こういう表現の仕方に賢治の純粋な心が表れているように思います。
私たちは幼い子供の頃、とても素直な気持ちで日々を暮らし
本能のままに生きている頃があったはず。
お陽さまが沈む反対側に、星がまたたき始めたのをみて驚き
昆虫の動きを飽かずに眺め
幸せとか不幸せとか、そんなことを考えることもなく
毎日を過ごしている頃、ありませんでしたか？
そんなピュアな自分に戻れる時間をくれたこの上映会
なんと４回目の上映会が７月１日に決まったようですよ！
【宮沢賢治「双子の星」朗読上映会】
私は何としても次回も行きたいと思っています。
素敵な感動をくれた希久子さん、そしてメンバーのみなさま
ありがとうございました
