奇想の宮廷画家といわれた「ジュゼッペ・アルチンボルド」
果物や野菜、魚や書物といったモティーフで描かれた
奇妙な肖像画で有名な画家の絵は
何かの折に一度は目にしたことのある人も多いかもしれませんね。
16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍し
フェルディナンド1世、マクシミリアン2世
そして稀代の芸術愛好家であり、趣味人として知られるルドルフ2世ら
神聖ローマ帝国の3代にわたる皇帝に仕え、寵愛されました。
また、絵を描く傍ら宮廷の祝祭行事の企画演出にも才能を発揮した
いわば”アートディレクター”でもあったようです。
ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝のために
最初のヴァージョンが制作された連作『四季』シリーズ
今回の美術展では『春』『夏』『秋』『冬』が日本で初めて一堂に公開!
年若い『春』から老人の『《冬』まで、季節が各世代に対応しており
絵で見ると性別は一見、みんな男性のように見えるのですが
『春』と『夏』は女性で、『秋』と『冬』は男性という説が有力なのだそうです。
(どう見てもそうは見えないのは、私だけではありますまい・・・(笑))
その他にも、連作『四大元素』シリーズなどにもみられるように
一枚の絵の中に、多種多様な植物・動物・野菜・果物などを組み合わせて
男性(或いは時に女性?)の横顔を形作る「寄せ絵」と言われる人物画が
アルチンボルドの非常に大きな特徴を現しているのではないでしょうか。
また、下記の『庭師』と『野菜』のように
一つの静物画を上から見るか、下から見るかで全く意味が違う絵になるという
”だまし絵”的な要素もたっぷり!
一見するとグロテスクなようにも見える彼の絵ですが
時に風刺も加えた独創性やハイレベルな写実性は
どこにもない世界観を創りあげているように思います。
アートナビゲーターの土岐綾子さんや私と一緒に
アルチンボルドの描く【不思議な世界】に入っていってみませんか?
※アートギャザリング終了後は、ご希望の方々と共に食事をしながら感想をシェアしあう
【シェアランチ会】を予定しております。
◆開催場所:上野・国立西洋美術館
◆募集人数:6名 ⇒残席3名
◆参加費:¥4,000 (チケット代は別途各自精算)
◆支払い方法:銀行振込 又は Paypal決済
◆お申込はこちらから
![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
https://www.reservestock.jp/events/193799
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