開催レポ【ルーブル美術館展~アートナビゲ-トツアー】と次回の予定! | 本音で生きる人生の愉しみ方~ライフナビゲーション

本音で生きる人生の愉しみ方~ライフナビゲーション

【大人のギャザリング】美術館でのガイド付きの観賞ツアーやアートトリップ・起業を目指す人のお金の知識講座・アラフィフ向けの起業スタートアップ講座・枠を外して本音で生きる為の個人セッションをしてます。『明日で命が終わるとしても後悔しない人生を!』

【大人のギャザリング】田村由香理です。

3月7日に開催した
『ルーブル展~アートナビゲートツアー』
のレポートを、
いつもナビゲートをお願いしている
土岐綾子さんに書いていただきました。
今回の展示のテーマは
「日常を描くー風俗画にみるヨーロッパ絵画の神髄」

西洋美術を見るとき、その背景となる
キリスト教、ギリシャ・ローマ神話、
ヨーロッパの歴史の知識が必要になり、
それが理由で「難しそう・・・」と敬遠してしまう原因になることも、
ありますよね。

でも、今回の展覧会は、
それとはあまり関係なく楽しめる絵が多く、
誰でも魅力を感じられる、それでいて美術ファンにとっても
「おお!」と思う絵もそろっている、
という充実の内容でした。

16~18世紀の日常生活を描いた絵が中心なだけに、
今の自分たちと、変わらないなーと思うところ、
ずいぶん今とは違うと感じるところを見ていくだけでも楽しく、
重要な絵に絞って見ても、あっという間の時間でした。

宣伝にも使われていた、マセイスの「両替商とその妻」では、
オランダならではの精緻な描き込み、鏡を使った表現や、
ムリーリョの「物乞いの少年」ではジャーナリスティック、
かつ優しい視点、
レンブラントの「聖家族」の、光の使い方が素晴らしかったです。

また、当時の人々が自由に恋愛を楽しんでいる様子
(特にオランダはもっと堅いイメージだったので、けっこう意外!)や、
女性が家事をしたり、男性が仕事をする姿は、
記録写真を見るような感覚で、面白かったのではないでしょうか。

そして、今回の目玉は、やはり何と言っても
フェルメールの「天文学者」

絵があまり大きくないので、じっくり見られないかも、
と心配していましたが、
近くで見る人のための通路
(ゆっくり歩くと「止まらないでください!と係に注意される・・・)と、
その後方に、じっくり見たい人のためのスペースが用意され、
少し距離を置いてですが、皆様で時間をかけて、
フェルメールの魅力を堪能できました。

フェルメールの絵画の魅力は、
今まで様々な方が多彩な表現で伝えてくれていますが、
改めて近くで見て、
『時が止まったかと錯覚するような密度と、温かな光』
だと感じました。

実物に触れることでしか味わえないものがつまったこの絵、
ルーブルから外に出たこと自体が奇跡のようなこの機会に、
ぜひ多くの方に見てほしいなと思います。

また、もうひとつのおめあて、
ルネサンスの巨匠ティツィアーノの「鏡の前の女」も、
理想的な女性の美を、素直に描いた素晴らしい作品でした。

近代以前の西洋美術では、
絵には「理由(いいわけ)」が求められます。

たとえば、女性のヌードを描きたい場合、
ただの女性の裸体を描く、
というわけにはいかず、
「これはギリシャ神話の女神様なんです」
という説明がいるのです。
(逆に言えば、その言い訳さえあれば、何でも描けるわけです)

でも、絵を飾る場所が、来客の目にふれないところならば・・・
何を描いても大丈夫!というわけで、
時代と共にかなり大胆な絵も登場してきます。

そういった絵画の背景、その読み解き方を知ると、
楽しみ方の幅が広がってますます面白くなる
そんなヒントをお伝えしながら、
参加してくださった方の感性にも助けられ、
充実のツアーとなりました。

3月とはいえ少し冬に逆戻り?と思うほどの冷たい雨模様の中
6名の皆様にご参加いただきました。

観終わった後は
それぞれの視点での感想を
美術館の中の、”ポール・ボキューズカフェ”で
ティータイムを楽しみながらのシェア

これがまた、新たな視点を見つけることができ
面白い時間なのです!

今まで一人で美術館に行っていた、という方も
東京で美術館に入ったのが初めて、という方も
リピーターの方々
思い思いに話しに花を咲かせ
それぞれのルーブルを堪能して頂いたのでは?と思います。

今回ご参加頂いたみなさま
そして、いつも”あ!なるほど!”なポイントを話して下さる
ナビゲーターの綾子さん

どうもありがとうございました!

次回は
3月29日(日)10時~
【若冲と蕪村展~アートナビゲートツアー】@サントリー美術館
を予定しています!

生誕300年となる
伊藤若冲、そして同じ時期に活躍した与謝野蕪村

奇想の画家と呼ばれて
大胆の構図と緻密性で独特の世界観を打ち出した若冲と
松尾芭蕉や小林一茶と並ぶ巨匠といわれた俳人の一人でありながら
中国の文人画の技法で、山水図や俳画を生み出した天才・蕪村の
叡智と創造性の競演です!

皆様のご参加お待ちしておりますね!


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【2015年前半の今後アートナビゲートツアー予定】

3月07日(土)【ルーブル】展 →終了
3月29日(日)【若冲と蕪村】展 10時~(詳細は近日中に)
4月11日(土)【マグリット】
4月25日(土)【ルーブル展~ナイトミュージアムツアー】
5月09日(土)【グエルチーノ】

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