自分で辞めるということ・・・畜産農家を廃業されるのをみてきて思う事 | “変わりもん“がいいじゃない!!

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人間も動物やん!って気づき、人と動植物が共に生きる”いきとも®︎”を当たり前にしたい!!と考える、人を元気にする獣医師のかおりんです。そんな思いをYouTubeでも配信中。人を元気にする獣医師かおりん 又は「いきとも」で検索してみて下さいね!

昨日は、

お付き合いのあるK牧場(仮名)に

訪問した。

 

Kさんは、

怪我をされたりもあり、

廃業すると決めておられる事を

聞いているので、

久しぶりに訪ねてみた。

 

 

ふと、

牛たちをみると

とっても良い乳房の色合いで

凛としていることに気づいて、

「今調子良いんやない?!」

と問うてみる。

 

 

「そうやね。

辞めると決めてから、

餌を前より

やるようになったのもあって・・・。

最後になって気づいた。

もっと、はように気づいてたら・・」

と話された。

 

 

私は

「気づけたことがすごい!

気づかずに辞めていく人の方が多いかもよ?!」

と話して、

ふと、

それまでに辞められた人のことを

頭に思い浮かべてみた・・・

 

思えば、

怪我や病気、

自分の意思で廃業を決めた人

家族のことを考えて辞めた人

など

色々な辞め方をされて

来たのをみて来た。

 

 

その中で

自分の意思で計画的にやめて来た人たちは、

準備をされていく中で、

色々な

しがらみから解放されのだろうか?!

最後に辞める時には

とても清々しいお顔をされていた。

 

その覚悟が

伝わるのだろうか?!

 

 

このKさんのように、

牛たちも調子が良くなって

辞めるのが惜しいなあと

本人も思われながら辞めていかれた。

 

Kさんも

「50年以上

牛飼ってきてこんなのは初めてや」

と言われるので、

「この牛たちの姿が

Kさんのやってこられたことの全てやね!」

と話しました。

 

 

仕事を辞めても

人生は続く・・・

 

 

 

辞める人ばかり見て来て思うことは、

仕事と共に

命を落とす・・怪我などで

廃業するようなことだけはして欲しくない!

 

命以上に

尊いものはない‼️

 

 

Kさんに

「辞める日まで

続けようか迷いながら

やれば良い・・その時になって

また良い方法や考えが

出てくるかもしれん・・・

ただ、

自分の身体と相談して決めて下さいね」

話した。

 

誰でも

いつか辞める日が来るし

終わりがある。

 

 

そうして

行き切った

その先に

死もある。

 

それは

みんなに訪れることだ。

 

今をやり切ることでしか、

次には

行けないわけではなく、

何となくでも

終わりは

いづれ訪れる。

 

人は人。

 

自分は自分。

 

 

 

でも、

Kさんの

この牛たちの姿を

目に焼き付ける。

 

これが

kさんの集大成だから。

 

 

私にできることは

そばにいて今までされてきた

功績を讃えることぐらいだ。

 

50年以上

牛たちを飼ってきた・・・

それだけでも素晴らしい❣️

 

私が残念なのは

Kさんのように

牛を飼う人たちの

純粋な想いが

消費者まで

伝わっていないことだ。

 

今、

色々な農家が

高齢化や

集落営農化して

個人では

なくなっている。

 

作業のあり方、

効率化して大量生産するというのは

食糧危機を考えていったら

もしかして

正しいのかもしれないが

一人一人の個人としては

どうなのだろうか?!

という

モヤっとした思い・・。

 

 

畜産農家が廃業した後に

新しく始める人は

ほぼいない現状・・・。

 

本当に

これで良いのか?!

 

私には

何もできなかったので、

せめて

いきとも〜共に生きる〜

という考えを広めて

いきとも仲間を増やしたい

と思った。