入院生活 ③ (精神科病棟) | 緋鷹由理 

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たぬこと熊太の徒然日記を主に掲載しています。

精神病院は大きく分けて、開放病棟と閉鎖病棟があり、そのほかに個室と呼ばれる、常に監視の必要な人の入る、別名おり部屋というところがあるそうです。

ここには、めったなことでは入れませんが、患者が最も、恐れる場所のようです。

私は開放病棟にいましたが、病院の外に出ることはできません。

面会も、決められた時間だけ、しかも、昼間の午前と午後に通路の扉が開かれ、病院の中は自由に歩けて、庭にも出られます。

しかし、閉鎖病棟には入れません。

閉鎖病棟から患者さんが出てくるのは、決められた数時間、日光浴程度にグランドと呼ばれる広い庭だけで、グランドの囲いには施錠されます。

また、病院の中には陶器ガラスなどの割れ物や紐や毛糸などは持ち込めません。

自殺の恐れがあるからです。

もちろんはさみ、カッターナイフ、針なども、自他共に、傷つける恐れのあるものは持ち込み禁止。

携帯やパソコンなども、持ち込めませんが、テレビやラジオ、コードの無いポットは許可制で、持ち込めます。

とにかく、監視は厳しく、ルールを守れない患者は、閉鎖病棟に移されることもあるそうです。

あるとき、「あなた自殺未遂したんでしょう!」と同じ病棟の患者に怒鳴られ、びっくりしたことがあります。その患者さんは、おり部屋行きでした。

厳しい~