教室からの卒業 | 「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

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「国語教室 Hey Ho」代表の安藤が、思ったこと・考えたことを綴ります。「文章力をつける」教室を開いているのだから、自分も文章を鍛えないと、と思って書いてます。

国語教室HeyHoを始めて

もう5年半になりました。

長く続けてくれる生徒さんもいらっしゃいますが、

学年が上がって時間が取れなくなったり、

習いごとや塾が忙しくなったりで、

やめていく生徒さんもおられます。

 

やめてしまうのは残念ではあるのですが、

当教室の目標は

苦手意識を持たずに自分の意見を書けることなので、

その目標が達成できているお子さんは

卒業したらいいやん?と思ってしまいます無気力

 

実際には、学年ごとに発達段階が違うため

続けていると次々に課題が出てきます。

正直なところ、大学入試に対応できる小論文が書けるまでは

伸びしろたっぷりではあるのですが、

読書をせず、経験の引き出しも増やさず

ヤル気もないなら、他の経験をする方が

「子ども時代」の貴重な時間を有効に使えます。

だから時にはこちらから「卒業」をお勧めすることもあるくらいです物申す

 

約2年間通ってくれていた小3のYちゃんは

恥ずかしがり屋で、他に生徒さんがたくさんいるときは

ほとんどしゃべらないお子さんですが、

しっかりと自分の意見を持っていて

それを文章にすることがとても上手になりました。

4月からお兄ちゃんと同じ塾に通うそうで

教室を卒業することになり、

最終日こんな作文を書いてくれました。

 

作文教室

 

わたしは、作文教室にかよっています。

けれど今日でやめてしまいます。

今日は清書ですが、この作文教室に通っていた気持ちを書きたいので、

今まで書いた作文は家においてきました。

 

まず、この教室のいいところは、しずかで、少人数で、先生がやさしいところです。

少人数なので、とってもしずかになるから、しゅうちゅうできます。

先生は、どう書けばいいのか分からない時も、教えてくれます。

まるでプロのようです。

 

わたしがこの教室ですきなところは、

やっぱり先生がやさしくて、本がいっぱいあるところです。

先生がやさしいから、すらすら書けるようになりました。

習ってないとき、作文はへただったけど、習ってから、作文がとくいになりました。

わたしは、この作文教室にかよって、とてもしあわせでした。

もうちょっと習いたかったです。

 

そうか、私はプロじゃない「優しいおばさん」だったのか……

と思いつつ(笑)爆笑

「この作文、大事にしたいからコピーさせてね」と

「ありがとう」をたくさん伝えました。

 

このYちゃんのように自分の行動を決めて、それを実行できること。

そして意図や意見を相手に伝わるように言葉で表現できること。

それができれば、あと必要なのは読書と学校の勉強だけ。

自分の興味のあることをどんどん調べたり見聞を広げたり、

知らないことを知りたいと思い、その楽しさを経験すれば

小学生には十分だと思います。

Yちゃんも、小さいときから続けている習いごとや

お友だちと遊ぶ時間を守るために教室を「卒業」することにしたそうです。

そういった時間を潰してまで勉強を優先し偏差値の高い学校に入っても

いつかは行き詰まってしまいます。

 

お子さんのスケジュール、心配になったら

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