今年度の受験対策の報告、
第3弾です
大阪は堺市の教室まで、
なんとお隣の兵庫県伊丹市から通っておられた生徒さん。
さすがにオンライン(ZOOM)も併用の受講でしたが、
少ない時でも月1回は対面でご指導させていただいてました。
芦屋国際中等教育学校の特徴は……
〇外国にルーツのある生徒が多く、帰国子女枠と外国人枠が大きい。
〇一般枠(いわゆるずっと日本で暮らしている日本に馴染んでいる子。
外国籍であっても日本育ちの場合はこちら)の募集人数が少ない
〇入試は作文と面接だけ
〇公立の中高一貫校なので学費が安い
ということで、
私立中学の対策をしてなくてもワンチャン狙っての受験生も多く、
今年の実質倍率もほぼ4倍の狭き門です。
教室から今年受験した生徒さんは、
2年前にお兄ちゃんをご指導していたため
遠くから来てくれることになったのですが、
お兄ちゃんが5年生で帰国したのに対し、
このお子さんは3年生で帰国。
そのため、海外での生活や学習について
経験が少なかったり、小さくて覚えてなかったりで厳しい面がありました。
でも、必要なのは海外で学んだことや語学力ではありません。
自分の考えを持ち、それを分かりやすく伝える力です。
ちなみに過去の作文はこんな↓課題です。
「インターネットやスマホを便利に使える現代のコミュニケーションについてどう考えるか。
AIやロボットが人間の仕事を奪うかもしれないが、そんな時代に生きるあなたの将来は?」
(2020年度)
「社会貢献とはどういうことか? 今の自分には何ができるか? 将来の自分は……」
(2018年度)
どちらも概要だけに短くしているので、
実際にはもっと説明が長いのですが。
小学生が、こういうテーマに自分の考えを書くのです。
もちろん正解なんてありません。
学校の「勉強」だけでなく、
社会とつながって、自分の意志で生きているかが問われます。
このお子さんには、
小学生新聞の記事を写したり
記事についてお父さんやお母さんと話し合ったりするように伝えていました。
最初は、ほとんど「意見」が書けなかったけれど
入試前には、ずいぶん自分の考えが書けるようになっていました。
帰国子女枠だけでも2倍の倍率があり
正直かなり心配しましたが、
見事、合格してくれました
これから、このような形の入試がどんどん増えてくると思います。
大学入試は、もう半数以上が推薦です。
塾で知識を詰め込み、大量の宿題で
家族の対話もできないような受験勉強は、
やっぱりもう古いですね