読書感想文2019年課題図書~どの本を選べばいい?(小学1,2年生) | 「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

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「国語教室 Hey Ho」代表の安藤が、思ったこと・考えたことを綴ります。「文章力をつける」教室を開いているのだから、自分も文章を鍛えないと、と思って書いてます。

「国語教室 Hey Ho」の読書感想文講座のために

2019年の課題図書を全部読みました!

(小学生用だけですが^^;)

 

どの本が、どんなタイプのお子さんに向いているのか、

どの本が、どんな趣味を持つお子さんにとって読みやすいのか、

そしてどの本が、感想文を書くための「材料」を見つけやすいのか。

 

自分で選んで「読みたい!」と言う本、

楽しんで読む本、

親御さんが読ませたいと思う本、

ぜーんぶ読ませてあげてほしいですおねがい

ただ、その本が感想文を書きやすいかどうかはわかりません。

だいたい、感想文を書くために本を読むなんて、本当はナンセンスプンプン

でも、どうせ書かないといけないなら、

その子にとって「書きやすい」本を選べば、極力ストレスを少なくできると思います。

 

まずは低学年用の4冊について。

 

 

 

「魔女ののろいアメ」  

(草野あきこ 作/ひがしちから 絵)

 

兄弟・姉妹の下のお子さんなら、主人公の気持ちがとてもよくわかると思います。

いつもお姉ちゃんに抑えつけられている、とか

お兄ちゃんに「コツン」とやられて我慢している、とか。

そういう体験のあるお子さんにお勧めです。

80ページほどの「児童書」なので

少し時間はかかると思いますが、絵もたくさんあって

とても心温まるお話です。

 

「スタンリーとちいさな火星人」

(サイモン・ジェームズ 作/千葉茂樹 訳)

 

絵が好きなお子さんなら、きっと大好きになる絵本です。

お話はすぐに読めますが、絵が細かく、子どもの視点で見ると

絵の内容にも感想を書けるところがありそうです。

大好きなお母さんが忙しくて一緒にいられない、

その間、「いい子」でなんていられない男の子。

そういう気持ちがわかれば、感想文を書きやすいと思います。

また、親が読むと、子どもの本音がじんわり心に沁みてきます。

子どもに優しくなれそうな絵本です。

 

「心ってどこにあるのでしょう?」

(こんのひとみ 作/いもとようこ 絵)

 

いもとようこさんの可愛い絵で、

あっという間に読めてしまう、ほんわかした絵本です。

が、テーマは答えがなく難しい……てへぺろ

ドキドキしたり、悲しいことがあったり、

「心」を意識したことがあるお子さんにとって

自分の体験と重ね合わせると書きやすいと思います。

反対に、題名の「心はどこにある?」という問いかけへ

答えようとすると、あまり書けないだろうと思います。

 

「もぐらはすごい」

(アヤ井アキコ 作)

 

これも絵本なのですが、とにかく細かい!

まるで、もぐらの「図鑑」のようです。

野生のもぐらを見たことがあるお子さんは、なかなかいないでしょうが

動物園で見たり、もぐらに興味があったり、

その生活や特徴をイメージできて面白がることができれば

たくさん書くことはあると思います。

単に「動物好き」だけでは、もぐらの特殊な「才能?」を

面白がって書くことが難しいかもしれません。

例えば、この本を読んだのをきっかけに

動物園に行ってもぐらを見たり、インターネットで調べて「もぐら研究」をしたり、

そういう「実体験」を作ることができれば、その話を書いてもいいと思います。

 

以上4冊が1,2年生向きの課題図書です。

 

読書感想文2019年課題図書~どの本を選べばいい?(小学3,4年生)

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