フィンランド旅⑯ ラストチャンスがやってきた | からふるテュール

からふるテュール

北欧神話の神様“テュール”は英語の火曜日tuesdayの語源
そんな火曜を中心に活動する
ゆららのパステル作品と
パステルで彩った“からふる”な日常です。
好きをいっぱい詰め込んで♡

最後の晩餐を終え
部屋に帰りついて

どんなタイミングでオーロラを見に行くべきか。
さっぱり考えもつかないままでした。

だって

それは
音もなく
人知れず
空に生まれ
消えていくのですから・・・。

あ・・・そうでしょうから(笑)
そうなんじゃないかしら・・たぶんね。



どうやって
それに出会えばいいのかは
結局のところ
未だ知らないでいたのです。

******************


とりあえず
厚着の服を脱いで

さ。
スーツケースを片付ける事もしなくちゃ。
ゴソゴソとそんな作業を始めたところでした。


すると
部屋の電話が鳴ったのです・・・。


「うっわ~汗電話・・」


夫婦でしばらく
互いの顔を見合わせていました


どうにもこうにも
私が出なくてはならない雰囲気汗


旦那さまは英語アレルギーなのです(笑)



ジェスチャーと表情。
ボディーランゲージあっての
私たちの海外旅。


電話なんて(笑)
手も足も出ない。


恐る恐る受話器を取り
超!よそ行きで
「へろ~ぅ汗;;と出たら



「急いで急いで早く外へ!
オーロラが出てます!!!」

電話の相手は添乗員さんでしたホッ



慌てた慌てたあたふた あたふたアワワ  あたふた あたふたアワワ・・・


人間慌てると
ろくなことが無いですよね(笑)

ぼとぼと物は落とす
必要なものがなかなか揃わない上に

コートのファスナーが布地を噛んで
上がりもさがりもしなくなってしまいました・・・


最終日の今夜
やっと晴れ渡った空の下は
-15℃くらいだったと思います。


半分ファスナーが空いたままでは
凍えてしまう!
悪戦苦闘してそれを直し


添乗員さんの教えてくれた場所まで

息を弾ませ
ようやくたどり着く事が出来ました。


そこでは

オプショナルツアーのオーロラハンティングに
追加遠征しなかったツアーの人がみなで集まり
歓声をあげながら
空を見上げていたのでした。


それはすでに
「雲のようなもの」を通り越して


肉眼でも緑色がはっきりとわかる

オーロラそのものでした。


あぁぁぁ・・・。

ここでも慌てて(~_~;)


カメラのセッティングがなかなかできず
セッティング出来てなお


今度は全くピントが合っていません。


それどころか
どうピントを合わせていいのか
知らないじゃん私・・・ガクリ


慌てふためく私に

旦那さまは
「慌てるな慌てるな!大丈夫まだまだ出るから!」
と何度も何度も
私をたしなめるように世話を焼きます。

いつ消えてしまうか分からないオーロラを前に
もういいや!取りあえず
何となくの緑でも写ればそれでいい!

何度も何度も夜空をとったのでした。


ちなみに
建物からの照明は
こんな風に写ります。

全く別物ですよね。



添乗員さんがいいます。

肉眼で
しかもこんな街中という条件で
こんなに緑色に見えるのは凄いんです。


とても不思議なものを
私の目は映しとっているのだなぁ。


どこまでも
雲をつかむような不思議な心地とともに

じんわりと感動がこみあげてきます。


そんな
とてもラッキーな空を見つめることしばし


「しまった寒い。慌てすぎた。もっと着込んでからくるんだった」

旦那さまが震えはじめたのでした。


仕方なく
一旦ホテルの部屋に戻り
出直す決意をしました。




それでも

まだまだ空のドラマは続きそう・・・


そして
私たちの夜もさらに続くのです