離婚したらiDeCoに入った方がいい? | 円満離婚カウンセラーゆらこのわかりやすい離婚の話

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こんにちは。離婚カウンセラー・FPのゆらこです。

 

 

離婚した後は経済的な不安があるので、計画的に貯蓄をしたいという人は多いです。

 

ここで、「離婚した後、iDeCoに入った方がいいですか?」というようなことを、時々聞かれることがあります。

 

 

iDeCoとは個人型確定拠出年金のこと。

 

簡単に言うと、自分のお金を定期預金や投資信託で積み立てる場合に、税金の優遇が受けられる制度です。

 

 

預金の利息や投資の利益には税金がかかりますが、iDeCoで貯蓄・運用した場合には税金がかかりません。

 

また、1年間iDeCoで積み立てた金額は、所得税や住民税を計算するときに所得から差し引きできるので、毎年かかる税金を安くする効果もあります。

 

つまり、銀行や証券会社で普通に積み立てるよりも、iDeCoで積み立てた方が得なのです。

 

 

そういうわけで、離婚することになって貯金したい意欲が高まっている人ほど、早速iDeCoに入ろうと考えるようです。

 

もちろん、入った方がいい人もいるのですが、まずはあまり焦らないようにしてください。

 

iDeCoにもデメリットはあり、最大のデメリットは60歳になるまで積み立てたお金を引き出せないことです。

 

というのも、iDeCoは基本的に老後の資金を積み立てるための制度だからです。

 

 

離婚して貯蓄ゼロの人がiDeCoを始めてしまうと、急にお金が必要になったときに引き出せる貯金がなくて困ることになります。

 

たとえば、子どもの大学の学費を奨学金で準備するつもりの人も、奨学金は大学に入った後で支給されるので、入学時の費用は一旦立て替えなければなりません。

 

手元にお金がない場合、60歳未満ならiDeCoは現金化できませんので、どこかで借入せざるを得ないということになってしまいます。

 

ですから、手元にあまり貯蓄がない人は、まずはすぐに引き出せる銀行預金などである程度の貯蓄を作っておくのが無難です。

 

 

また、過去に国民年金の未納分(または免除された分)がある人は、iDeCoに入るよりも年金を優先して追納した方がいいと思います。

 

特に女性は長生きする可能性が高いので、一生涯もらえる公的年金を増やした方が得と考えられます。

 

年金未納分は2年、免除された分は10年という支払期限もありますから、こちらを優先しましょう。

 

 

離婚すると漠然と経済的な不安を感じ、目先のことだけ考えたり、断片的な情報で判断してしまったりしがちです。

 

老後の心配もあると思いますが、その前に子どもの教育資金などが必要になることも考慮し、落ち着いてマネープランを立てるようにしましょう。

 

 

 

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