インフルエンザ流行は早そうです | ゆら小児科クリニック院長のブログ

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神戸市東灘区御影にある小児科・アレルギー科の”ゆら小児科クリニック”です。
アレルギー外来・予防接種外来・乳児健診外来・食物経口負荷試験外来があり、ネットによる予約システムを導入しています。

寒暖差が大きいですねショック!

朝がつらい季節がきましたぐぅぐぅ

 

 

さて、ニュースなどでインフルエンザ流行について目にされていると思いますが、東灘区でも先週頃から発症者が増えてきました。灘区では2週間ほど前から発症者が増加、学級閉鎖も出ています。

 

 

今年のインフルエンザの流行は早いかもしれません。注意

 

 

その可能性は少し前には指摘されていました。下差し

 

インフルエンザは世界のどこかで年がら年中流行があり、世界保健機構(WHO)によると10月から3月は北半球、南半球では4月から9月にかけて流行しています。

 

この間にある熱帯・亜熱帯の東南アジア地域では年中インフルエンザが起こりやすいです。

 

その南半球で今期は大流行があり、流行の始まりも早かったようです。

 

そのことから北半球でも流行の始まりが早いことが予測されていました。

 

 

ところでインフルエンザは冬の風邪というイメージがありませんか?

 

以前はそうでした。

しかし最近、季節外れの流行がありますよね。

 

その理由としては、「夏休みに海外旅行に行く人が増えた」ことや「日本に来る外国人の観光客が増えている」ことなど、人の往来が増えていることが考えられます。

 

今年は大きなイベントがありましたよねラグビーランニング

 

ニュージーランドやオーストラリアなど、南半球から応援で沢山の観光客が訪日されたことも流行が早まった要因の一つと考えられます。

 

 

身を守るにはワクチンの接種が重要です。ベル

 

 

特に接種が重要なのは、6ヶ月以上5歳未満の幼児、65歳以上の高齢者、妊娠中の女性、糖尿病、心疾患、喘息等の慢性疾患がある人など、インフルエンザの合併症リスクが高い人です。

 

 

1歳未満は効果が少ないから接種しなくてもよいと言われる方もいますが、以前は0.1ml(現在は0.25ml)という微量を接種していたので効果が出なかったのではと思います。あと、ある程度は積み重ねがあるので、かかったこともなくワクチンを接種したことない1歳未満のお子さんは効果が出にくいのかもしれません。でも、大事な最初の1歩だと思います。

 

 

世界的には(例えばアメリカ米疾病対策センター(CDC)など)合併症のリスクが高い6ヶ月以上の乳児はむしろワクチン接種が推奨されています。ベル

 

 

神戸市の助成が1歳未満にはないのは変えて欲しいと思っています。

 

 

ただ、生後6ヵ月未満の乳児にワクチンを接種することはできないため、両親をはじめとする周囲の人がワクチンを接種して乳児への感染を防ぐ必要があります。

 

 

すでにインフルエンザにかかってしまった方は、ワクチン接種をどうしたらいいのか?

 

答え:接種してください

 

現在流行中のインフルエンザはA型のH1N1pdmという型です。例年、A型で2〜3種類の流行があり、インフルエンザA型に2回なる人もいます。ワクチンにはA型2種類とB型2種類が含まれています。ゆえに、インフルエンザに1回なっても、他の型を予防するためにワクチンは接種してください。

 

 

 

インフルエンザは米国では毎年数十万人がインフルエンザで入院し、数千人が合併症で死亡しています。死亡率が高いのは高齢者と乳幼児ですが、若者や中高年者が死亡することもあります。

 

ワクチンを接種していれば、入院の確率を大幅に低減することができるし、万一インフルエンザにかかったとしても、症状が軽く済みますし、回復までの時間が短くなります。合格

 

 

身を守るためにインフルエンザワクチンを接種してください。

 

今年は特に、早い目の接種をお勧めします。

(いまさら言わなくても皆さんの出足は早かったですが拍手