もう、2回目の接種を終わられた方も多いインフルエンザワクチンについて。
まずは、謝罪から
インフルエンザの予防接種ですが、当クリニックでは予約制とさせていただいています。
金曜と土曜のインフルエンザワクチン外来と、診療時間内も人数制限を設けて接種しています。
寒くなって風邪が増えていますから、診療時間内は体調が悪い方の診療を優先する必要があり、予防接種の人数を制限をせざるえません。
毎日30~40人の方に対してインフルエンザワクチンを接種していますが、それでも予約が取りにくい状況になっています。
それ以外の予防接種を遅らせる訳にはいかないですから、予防接種外来は従来のワクチン専用の時間となっています。
医師は私一人ですし、現在のスタッフでは今シーズンは現状で手一杯です。
かかりつけの方の接種が出来ないのは、申し訳ない気持でいっぱいです。
今年はこれ以上の体制をとることは難しいですが、来年のシーズンは体制を整えて、ご迷惑をお掛けしないようにと思っています。
申し訳ありません。
では、本題です
まだ、インフルエンザワクチンの接種を迷っておられる方もいらっしゃるでしょう。
昨年のブログでも少し書いたので、今年は書かないでいかと思っていたのですが、迷っておられる方の参考になればと思い、今更ですが書きます。
打つべきかどうか
結論から言うと、『打つべき』です。
ただ、その理由は少し歯切れの悪いものになります。
それは、現在のワクチンが『インフルエンザにかからないように予防する』という目的において十分でないからです。
だからといって、無意味な訳ではありません。
では、なぜ『打つべき』なのか
それは、『重症化を防ぐ』からです。
インフルエンザは、高熱が続いてしんどいですし、中耳炎・肺炎などの合併症をおこします。
ワクチンは、それらを軽くする効果があります。
要は、目的をどこに置くのかです。
『かからないようにする』という目的においては、効果が乏しい
『軽くすむようにする』という目的においては、効果あり
ということになります。
あと、ワクチンは生後6か月以上から接種が可能です。
神戸市では、1歳未満に対しては効果が不明という理由で、接種費用補助の対象にしていません。
接種してはいけない理由がある訳ではありません。
世界的には、生後6か月以上から接種が勧められています。
インフルエンザとの戦いに、武器も鎧もなしで丸腰で戦いますか
私なら、木でできた武器と皮でできた鎧があるなら、それを身に付けます
もっと、効果の高いワクチン(鼻から接種する生ワクチンに期待 )が使えるようになるといいですね。