家探し | オトメン旦那を尻に敷けない ~毒親と婚活を経て、結婚~

オトメン旦那を尻に敷けない ~毒親と婚活を経て、結婚~

婚活→新婚生活、実家(毒親)対応、旦那の料理。嫁の成長(旦那による育て直しの記録)、妊娠中の話。

もともと旦那がローンを組めるか疑問であった我が家。


身の丈を知っていて、結婚当初は中古マンション派であった。




ただし、テレワークが定着してしまったことと、子育てを通して、旦那が中古マンションではなく、一戸建て派に転向。

そして、旦那がローンを組めるらしいと判明。

さらに、義実家からも資金援助が期待できる展開に。


そして、良い感じの建売が見つかる。


楽しいはずの新築マイホームへの夢が一気にふくらんだように見えるが、実際は営業に契約を急かされ、旦那が手付金を振り込んでしまい、義実家から「うちはいいけど、嫁ちゃんの実家にも話をするように」と言われたことで歯車がずれていく。


最初は「この件は夫婦で決めな」と言ってくれた私の両親であったが、契約後、「クーリングオフがまだ効くから」と言われるように。


私は実家から「浸水ハザードマップ」の話を延々された。

今住んでいるエリアであり、利便性も良く、静かな街なので、引き続き住み続けたいと思っていたが、地域全体が浸水ハザードマップに引っかかる。

「マンションならまだしも。今住んでいる鉄筋コンクリートの社宅扱いの7階建てから、わざわざ沈むだけの2階建てに移る意味がない」と父。


「20cm浸水でも歩けなくなるのよ。○川の決壊で私の同僚は被災して大変だったのよ」と母。


「うちみたいな高台じゃだめなの? 地主の親戚に声をかけて土地を安く売ってくれないか聞くわよ。私の小さい時(カスリーン台風と思われる)、低地から着の身着のまま逃げてきた人々を目の当たりにした話をしたでしょう。あんな目にあったら大変だよ」と祖母。


「4年前の台風の時だって危なかったそうじゃないか。これから台風の度に落ち着かなくなるよ」と兄。


今住んでいる地域なんですけど。

私はゴムボートを買うつもりで、台風の際の避難計画まで建てていたのに、一気に自信がなくなる。

実際に被災したらゴムボートに人が殺到しそうだ。


「もっと予算を上げれば、高台の一軒家に住めるだろう。もっと頑張れ」

旦那の職が不安定な以上、これ以上予算は上げられない。あなたたちみたいに電気のスイッチひとつで怒るような親にはなりたくない。


一方、旦那はといえば、大金の話にハイになったり、鬱っぽくなったり、気持ちの安定しない状態だった。旦那は、仕事すら休んでいた。


私は、旦那に相談する余裕がなくなった。


すれ違う夫婦。





さらに、旦那はお金の手続きがものすごく苦手で、ローンや火災保険やインターネット工事の手続き系のプレッシャーに押しつぶされた。

(私は手続き系が得意なので、苦手な人の感覚がわからない。が、手続きを代わりながら、育児と仕事との両立にめまいがしていた)


私が夜な夜な浸水シュミレーションとにらめっこしているのを見るのも、旦那には耐えられなくなった。


(私はもともと台風とかの気象現象が好きで、防災や河川情報に興味がある)


焦るほど良くないほうに向かっていく気がしていた。そこに私の異動話が来て、私も、これ以上のものを抱えきれなくなった。


結果、手付け解約となった。

50万円が飛んでいった。

私は職場に引っ越しの話もしていたのに、白紙になった。


ああ、そのお金で海外旅行に行けたのに。

と少しさみしかった。

どうせ別の理由で海外旅行は行けないんだけども。


話を聞いていた旦那の先輩に言われた。

「奥さんは、その街に住み続けたいって言ってたのに、自ら浸水のリスクを持ち出して、せっかくのチャンスを逃してしまった。自分で自分の理想を否定しているようでは、今後も家なんてどこにも買えないよプンプン。一番楽しいはずの家探しが、こんな悲しいことになっちゃうだなんてえーん


私はその話を旦那から聞いて、はっとした。

これではいけないガーン、と思った。


自分で家をこの地域で検索していたのは私だ。

通院先に相談したのも私だ。

自分の理想を否定したのは自分…いや、自分の中にも存在する実家で植えつけられた高台至上主義の価値観だ。


実家は高台にあるんだけど、幹線道路沿いにあり、とてもうるさい。

この地域にも高台があるけど、そこも幹線道路沿いで騒がしい。


それでも居心地がいい人には良いのかもしれない。指差し


でも、騒がしい場所に住むくらいなら、50年に一度の浸水のリスクの方が、私にはましに思える。

火災保険の水災特約+別にお金も積み立てておく。

(台風上陸前に実家に避難しなくちゃいけないのが嫌である悲しい)


営業のトークに流されたのも事実。


本音は、

もっとスケジュールに余裕がほしかったし、もっとじっくり家探しをして、もっと納得感がほしかった。

注文住宅の可能性だって探ってみたかった。目がハート


もっと自分で探して、納得感がほしい。歩く



義実家にどう言われようとも、私は実家に家購入の話をしてはいけない。物申す

これも肝に命じた。

やはり事後報告で良いんだ。


(早速、旦那が義実家に説明したらしい。私の発達障害のことまで話してしまったようだ。

「それは結婚前にわかっていて結婚したの?」

と聞かれたらしい。発達障害がわかっていたら結婚反対されたのかな…不安。私だってわかっていたら一人暮らしして、小さな一人の家を買っていただろうな…真顔)


なんだか亀裂ばかりが残った。


義実家からの援助のお金に目がくらんだ旦那なんて見たくなかった。プンプン

義実家の私の障害に対する本音なんて知りたくなかった。チュー

自分の相変わらずダメなところを思い知った(調整下手、流されやすく自分を見失う部分泣き笑い)

夫婦共同名義の家を買わないですんで、離婚へのハードルをわざわざ上げずに済んだ。


子どもが小さいうちに定住したかった。赤ちゃん泣き

でも、仕事もしながらじゃ、ゆっくりやらないと無理だとわかった。笑い泣き


今の家の案外良いところもわかった。

(オートロックで管理人常駐な割には、風呂は激狭で追い焚き機能無し、独立洗面台はなく、床はきしむし、隣の声は聞こえ、カビと寒さとの戦いだけど…)


最近の不動産の高騰と今住んでいるエリアの特殊な地域性について知れて良かった。

ハザードマップもお金の人生設計についても、それなりに知識はあったほうかもしれないけど、まだまだ勉強しなきゃなと思った。

欠陥住宅を引かないように、建築の知識も身に付けなきゃ。