【記事】『ベルサイユのばら45』~45年の軌跡、そして未来へ~開幕! | YUNHI My Room

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【初演から45年の節目に蘇るまばゆい作品世界『ベルサイユのばら45』~45年の軌跡、そして未来へ~開幕!】

http://takarazuka-j.blog.jp/archives/1902359.html

 

(抜粋)

『ベルサイユのばら』に関わった数多くのスター達が、公演替わりで出演する趣向のステージだけに、>厳密に言って同じ内容の回はひとつもないというスペシャル感が満載な中、初代マリー・アントワネットの初風諄がこの人の歌からすべてははじまった「青きドナウの岸辺」を変わらぬ歌声で披露。2代目オスカルの安奈淳が「愛の巡礼」、3代目オスカルの汀夏子が「ばらベルサイユ」、初代オスカルにして2代目アンドレでもある榛名由梨が「心の人オスカル」と名曲を歌い継いでいく。70年代のスターたちは、やはりひと際個性的でそれぞれの歌が味わい深い。

 

 

作者の植田紳爾が加わり初演時の思い出のトークに。漫画世界を人が演じる、現在は「2.5次元」と呼ばれている世界観を知る由もなかった、45年も前に大人気漫画を演じた折りのプレッシャーと、鬘等のクオリティーも当然ながら現代とは比べようもなかった時代に、多くの人に愛されているキャラクターを如何に美しく舞台に乗せる為に払われた有形無形の努力が語られ、伝説の誕生を感じさせる。中でも『ベルサイユのばら』の輝かしい歴史に連なり、今は帰らぬ人となった初代アンドレの麻生薫、2代目マリー・アントワネットの上原まり、4代目オスカルの順みつき、そして忘れ得ぬダンサートップスターで、俗に「踊るフェルゼン編」とも呼ばれるほどに、美しいフォルムのフェルゼンを創出した大浦みずきがいてくれたら、この公演の2幕で披露するフィナーレナンバーの再現を見事に踊ってくれただろう、でもきっと皆ここに来て観ていてくれるに違いない、という言葉には涙を禁じ得なかった。

ここまでのキャストメンバーで「愛あればこそ」の大合唱のあとは、いよいよ本格的な扮装による舞台の名場面がダイジェストで綴られる。1幕のダイジェストは「オスカル&アンドレ編」。

 

休憩を挟んだ2幕は「フェルゼンとアントワネット編」の名場面ダイジェストで開幕。

 

悲しみの断頭台が光り輝くフィナーレの大階段に変貌する、これぞ宝塚歌劇の『ベルばら』セオリーが、ここでも見事に踏襲されてのフィナーレナンバーもこれまた名場面揃い。「小雨降る路」「薔薇のタンゴ」「ボレロ」の再現が、どんな悲劇もフィナーレを観ている内に心躍らせて劇場を後にできるという、宝塚マジックを知らしめる。ここもすべて公演替わりの出演で、どの組み合わせを選ぶかは悩ましいばかり。

 

こうして『ベルサイユのばら45』~45年の軌跡、そして未来へ~に接して改めて思うのは、『ベルサイユのばら』という作品の持つ不思議な力だ。初演から45年。もちろん今の時代のミュージカルとは全く違う概念で編まれている作品だし、独特の様式美は宝塚歌劇の世界の中でも、古典に属するものになっている。旧いと感じる人もいるだろう。それでもこの良い意味で臆面のない煌びやかさ、2500人の大劇場のてっぺんから、裸眼で観ても理解できる大向こうに訴えた非現実が、宝塚歌劇という世界の根本にある大切なものをそのまま示しているのは変わらない。ここにさえくれば3時間の間だけどんなに辛い現実も忘れることができる、徹底的に創り込んだ夢の世界への飛翔を『ベルサイユのばら』は担い続けてきた。揺らがないこの信念がある限り、この作品は不死鳥で、こうしてお祝いの宴に歴史を創ったスターたちが参集することを可能にしている。公演替わりのスターたちが演じる45年分の回顧にして、新たな歴史のはじまり。そんな作品の未来を映す、スペシャルなステージを是非多くの人に体感して欲しい。

 

 

 

記事の中に出てくるOGの方の名前に 写真に 心躍ります♪