そうそうこれだよね。案外、記事になるの遅いよねぇ。
低年齢児は帰国後が長い。渡米時の記憶がないこともあるし、英語維持をするならば、その期間は途方もなく長い。
その上、受け入れ先の体制は整っておらず、帰国子女枠を使ってどこかの学校に入ることもできず、そのほとんどが公立の普通の小学校や幼稚園にかよう。ほとんどの場合は、マイノリティとなり、英語喋ってなどの変な期待と変な誤解をされる。
そして、日本語も遅れる。
おそらく、海外で(または日本でも)英語の幼稚園に通う場合、
私の印象では、幼稚園ではそんなに学ぶ事も少ないだろうから、だったら英語のプリスクールにでも通って英語も出来たら一石二鳥くらいにしか考えていない人が多いのではないかと思っている。
(もちろん、ちゃんと考えている人が多い事も承知しているが、案外そうでない人も多いと思っている。)
海外で幼稚園時代を過ごした私と上の子。
そして、今、日本で幼稚園に通っている下の子を見ていると幼稚園は学びしかないと思う。
その学びを英語の幼稚園に通う事でだいぶ失っているという自覚が親には必要だと思う。
もちろん、1部の学びは英語の幼稚園でも可能ではあるが、英語が話せない、理解できない間は学びの空白期間がある事は認識した方が良い。その期間は意外と長い。
言葉において、3歳まで発語がなかった子、言葉の発達が遅い子は、1言語環境で育っても小学校入学時の6歳時点でも遅れていると言われている。
また、バイリンガルを育てるという点においても、それぞれの言語は、1言語の子と比べて多少遅れる。しかし、20歳までには完全に追いつくとされる。それだけ、バイリンガルになるには時間が必要なわけで、
小1時点では遅れている事はよくあることらしい。
それについて、メンタル面を取り上げる人はじつは少ない。
この記事はそれについて書いている。
この記事では自尊心としているが、
常に自分は人よりも劣っているというのが普通になるのだ。
誰かより出来た経験が圧倒的に少ない。
日本の幼児教育はとてもレベルが高く何よりも安い。ほぼ無料でとても高い教育がうけられ、基本的に習う事が似ている。みんな均一な教育を受けて小学校に入学してくる。
アメリカの場合、このレベルの幼児教育を受けようと思うと多分、月に10万円は下らないと思う。
アメリカはお金さえ出せばどんなに良い教育でも受けられるが、お金がなければ最悪通わないという選択肢もある。そして、それがモンテソーリだったり、ほにゃららだったり色んな教育方針がある。
良い教育を受けている子もいれば、そうでない子もいるし、多様なバックグラウンドがあるが、日本は皆が同じ様な高い教育をうけている。
だから、違う教育を受けてきた帰国子女はかなり浮くしまわりが当然のようにできることが、当然のように出来ない。
この記事では、駐在員の若年化に伴い、子供が低年齢化しているという。
確かに、私の時代ではうちの父は若い方であり、第二子である私は最年少の日本人だった。
赤ちゃんなんていなかった。
小学校高学年が子どものボリューム層で末っ子が幼稚園児くらいだったと思う。
あと知り合いでの幼児期海外経験者はほぼ医者の子たちで1、2年で赤ん坊の頃という人が多い。
だから、あの時代の大多数の帰国子女は、
小学校入学くらいまでは、日本で教育を受けており、駐在しているので、
案外、赤ちゃんから渡米や、現地生まれなんていうのは最近のことなのではないだろうか。
いくら、駐在員が増えていて、帰国子女が珍しくないとはいえ、赤ちゃんからいた帰国子女がその先どうなっていくのかというのは案外、まだ知られてないのではないか。
私は結局同化してしまって、海外生活が原因なのか、本人の資質の問題なのかがうやむやになるだけだと思っていたのだけど、
世で活躍する帰国子女は、低学年までは日本語で教育されてる人か、
長期間に渡り安定的に二言語を学べた人が多いのではないか。
何でも美談にして、たくましく育つと締めくくっているが、たくましく育てばいいよね。
日本に帰国予定があるならば、
絶対に日本語をちゃんとやるべきだと思う。
英語はどっちでもよくて、
頑張れるなら頑張ればいいし、頑張れないなら、日本語だけはちゃんとやってあげるべきである。
大変だから英語だけやるというのは、
いつしか日本に帰国して公立に通う予定がある家庭が取って良い選択肢ではないと思う。
ちゃんと日本語をやっていれば、
帰国後は、英語の維持に割く時間がある。
日本語は日本に帰ってからやればいいやと思っているなら、英語維持などしてる余裕はなくなり、結局は英語は育たないと思う。
駐在時に二言語をしっかりやるキャパシティがないのなら、帰国後もそんなキャパシティはない。二言語は諦めて一言語に絞ったほうが良い。
と思う。
幼児期の英語教育は実はちょー過酷であると私は思っている。
そういう人は、
小4からでも中学からでも始めても間に合うと思っている。