仮面博物館を訪れたアンバランゴダから

西へ向かって丸一日。

聖地カタラーガマへ到着した。



一泊300円ほどの宿に荷物を置いたら早速寺院へ下見に行く。

お供え物を買う店を確認して一旦部屋に戻りシャワーを浴びる。

これは沐浴がわりの意味もある。


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供え物を手に持って,

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何でも願いを叶えてくれるという神様のもとへ向かう。

地球の歩き方によれば恨みや妬みなどの願い事も

叶えてくれる恐ろしい神様なのだそうだ。

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お供え物を神官(?)にわたすと,ザルをわたしてくれる。



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ザルにはに葉っぱの上に灰がある。

それをおでこに塗りつける。

お祈りは教員採用試験の成功と家族の健康,

友人の協力隊活動が無事に終えられることに始まり,

アルバイト先の繁盛など,

欲張りも程が過ぎるぐらいお願いしておいた。


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翌日の早朝にカタラーガマを出発し,

奴隷貿易の中継地点として栄えたゴール

(現地の人は文字通り「GALLE=ガッレ」と発音する人がいた)に向かった。

お昼に到着し,宿探しと町の散策を兼ねてふらふらとする。

3件ほど周りロケーションがよく,人当たりが柔らかい宿主で,

ネットを使わせてくれるというところで決めた。

ここでは日の入りと日の出を見ようと思っていたので

ロケーションは大事だったのだ。


荷物を置くとまずは昼ごはんを食べに行った。

一般家庭の一間を食堂にしたようなお店で

つめて入っても4人ほどしか入ることができないところだった。

100円ほどでカレーを食べさせてくれる。



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そこにあったカレンダーに目をやって「?」が一瞬頭を埋め尽くす。

あーなるほどとわかるまでに数秒かかった。

いわゆる自分の「常識」の枠にとらわれていると

こういうことにいちいち思考が止まってしまう良い例だろう。



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その後城壁に沿って歩いていくと

蛇使いのおじさんがいた。



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スーパーでビールを買って宿に戻ろうと思うと

津波で仕事を失ったといい同情を買いながら

町案内をしてくれるおっちゃんにつかまった。


ガイドじゃないしお金はとらないと言って

宝石工場やお寺を案内してくれた。

最後にお金を請求されることを予測しつつ,

いつでも逃げ出せるように

道順をしっかり覚えながらついて歩いていた。

お礼の意味をこめておっちゃんにビールを一本おごり,

飲み干して帰ろうとすると,やっぱりお約束の“請求”が始まった。

内心がっかりしながらひととおりの同情話を聞き流す。


オレも阪神大震災を経験してるけど,

そのあと自分で働いてお金を貯めてここに来てるんだ

なんていい,お金は旅費ぎりぎりだからあげることはできないと言ったら

なにやら罵詈雑言を言い捨てて去っていった。

まぁ、予想していたことだけど予想通りだけに少し暗い気持ちになって

スーパーでビールを買って宿に戻ることにする。

ビールを置いて日の入りを見に行き,

夕日に照らされて赤く染まった城壁を眺めた。

部屋に戻ってビールを胃に流し込むとそのまま眠りに落ちていった。


翌日は日の出を見に波打ち際へと足を運んだ。

日の出を拝んだ帰りに一枚パチリ。

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昨日の少し暗くなった気分が少し上向きになり,

旅の後半が楽しく過ごせそうな予感が満ちてきた。

次はワァーワラだ。

入国から旅を共にしてきた相棒とはコロンボで別れる。

コロンボでは仕事の都合上先に帰国する相棒に

いらない荷物を持って帰ってもらおうと

お土産も先に購入しておく。


軽くて嵩張らないもの,そして壊れないものを

考えるとやっぱり紅茶やスパイスがお土産候補になる。

手工芸品なども見て回ったが,来客の少ないわが家には

あまり必要のないものばかり。

ストール代わりに使えそうなバティックは既に購入しており,

これなら壁掛け代わりにも,テーブルクロスにもなりそうなので,

なおみんが勧めてくれたかわいらしい

壁掛けもあったが今回はパスすることにした。


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あとは自分たちが気に入った

ジンジャービールとライオンビールを数本ずつ。

スパイスの効いたスナックも持ちかえってもらった。

コロンボではお土産の購入だけでは暇をもてあましたので

有名らしい建築家の立てた水上の寺院を尋ねる。


街中にある湖あので水は汚く,

カラスや水鳥の糞でよごれた歩道の先にあるが

遠目に見れば綺麗で,お堂の中のタイルはひんやりとしていて

暑い日差しをよけながら瞑想するには良い場所である。


さて,夕方に相棒をバイクタクシーに放り込み,


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自身はアンバランゴダに向かう。

なんでも願いが叶うという

カタラーガマまで行きたいのだが

移動に1日必要なので

少しだけ移動して一泊することにした。

そこがアンバランゴダだ。

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ここには伝統工芸品のひとつである仮面にまつわる歴史や

それぞれの仮面の意味を説明した仮面博物館がある。



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小さいながらもなかなか興味深い。


非常に小さい町ながらも市場には活気があり魚がとても新鮮そうだ。

ここいらで食べる魚介のカレーは旨そうだなぁと思う。



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しかしここでは朝ごはんを食べ,

博物館を見るだけにして



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カタラーガマを目指して移動を開始した。

魚介のカレーは食べ損ねたがカタラーガマの後に

立ち寄る予定のゴールやワァーワラ

食べることにしようと心に決める。

なおみんの住むテルデニヤからまずキャンディに戻り,

そこからシーギリヤに向かう。



その途中ではダンブッラにある石窟寺院に立ち寄る計画だ。

朝ごはんをしっかりと食べて,テルデニヤにしばしの別れを告げる。

小学校の見学をさせてもらいにもう一度テルデニヤにくる予定だ。



さて,ダンブッラにある石窟寺院の話。

名前の通り,山の岩場を切削した洞窟の中に,仏像を安置している。

こちらは結構な山の上にあり,

途中には世界遺産登録されているという石碑がある。

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寺院の入り口で荷物と靴を預けると,

裸足で岩の上を歩いていく。

日光で十分に熱せられた岩は

裸足をじりじりと焼いてくれる。

門をくぐると白い壁が右手にあり奥に池が見える。

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写真は奥から門に向かって撮影したものだ。

その池には蓮が浮かんでいて,綺麗な紫色の花を咲かせていた。


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堂内は岩を掘って作ってあるので,暑い日差しを避けるには最適で,

ひんやりとした涼しい場所にいる仏像はとても居心地がよさそうだ。

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一時の静寂の時間を過ごして,また暑い現実に戻り,

シーギリヤに向けて三輪のバイクタクシーを捕まえた。


シーギリヤで宿泊したのはシーギリヤホテルだ。

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こちらは観光客向けのリゾートホテルで,

私がこの旅で利用した中では一番高いホテルだ。

ホテル到着後にはまず昼ごはんを食べた。



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その後リゾート気分を味わおうと

水着に着替えてホテルのプールに移動する。



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そして旅の計画を立てたり,旅に必要なシンハラ語を書き出す。

なおみんに「指差しシンハラ語」の本を借りて来ており,

その後の旅でとても役に立った。


プールの水はそれほど綺麗ではないけれど,

プールサイドのベンチシートに寝転びながら

シーギリヤロックを真正面に臨めば

とても贅沢な気分になる。

そして翌日シーギリヤロックに登るのが楽しみになるのだった。


シーギリヤロックを登っていくと修学旅行生か制服を着た子どもが

わらわらと流れ出てきてなぜかオレを写真にパチリ。

観光客が珍しい地域からきているのだろうか?と不思議に思う。

さて,お目当てのシーギリヤレディーズをみる。



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の色や目の色がさまざまに描かれており,

ガイドどおり昔から複数の人種がいたことがわかる。

さらに上へと登り,ホテルのプールを上から眺めることができる。



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高いところから人々の暮らしを見つめ,

都市計画を考えた古代の人たちは

いったいどんな未来を描いていたのだろうか?

高層ビル群が立ち並ぶ現代の都市部のような姿は

いったいどのように捉えるのだろうか?

高層ビルを権力の象徴と考えて,

やはりその最上階に住みたいと思うのだろうか?

暑い日差しを避けて木陰に座ってそんなことを考えていると

いつの間にかうとうととまどろんでしまっていた。

暑い日差しの中連日のバス移動の疲れもあったのだろう。

下山してホテルに帰ると,たっぷりのお湯に浸かり

すっきりして眠りにつく。

次はコロンボ経由アンバランゴダである。