- 永遠の0 (講談社文庫)/百田 尚樹
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読書仲間のぱんだ
氏からの紹介。
やるじゃないか国産ぱんだ。
最近いい加減な感想文ばかり書いていたんだけど、こりゃ久々にちと真剣に書かなきゃなと思った。
3年前に死んだうちのじいちゃんも海軍の兵隊だった。
死ぬ前、病院にお見舞いに行ったときに初めてまともに戦争の話を聞いた。
それまではフィリピンに行って腹を撃たれて帰ってきたとしか聞いてなかったし、僕もそんなに興味がなかったから、戦争の話を聞いてみようとも思わなかった。(なんとなくあんまり聞いちゃいけないような感じもあった。)
それが急に話してくれた。
おれが長生きできたのは今まで2回死んだからだって。
1回目はフィリピンで撃たれた時。
2回目は戦後に結核になった時。
じいちゃんは大正生まれだったから19歳か20歳くらいのときだったのだと思う。
呉の軍港から船でフィリピンのルソン島へ向かったそうだ。
何隻かの艦隊で行ったんだけど、じいちゃんは目がよかったから甲板で見張り番をしていた。
海面にこちらに向かってくる魚雷の白い線が見えた。
必死に大声をあげて知らせ、じいちゃんの乗っている船はなんとかかわしたけど、周りの何隻かは沈んでしまった。
親父に話したら、この話は親父も聞いたことないって。
ルソン島でも基地の見張りをしていた。
機銃でアメリカの戦闘機を2機落としたことがあるっていうのは前に聞いていた。
でも逆にじいちゃんも戦闘機に撃たれた。
脇腹と背中に貫通した傷跡があって、「もうちょっと内側だったら死んでた」って子供の頃一緒に風呂に入ったときに言ってた。
撃たれたとき、気を失いそうになった。
でも、ここで気を失ったら絶対に死ぬと思って、「助けてくれ」って必死に叫んだ。
医療設備が全然なかったから、海に連れてかれて海水で傷口を洗ったって。
そしてしばらくして終戦を迎えた。
怪我してたから、1番最初の船で帰らせてもらった。
じいちゃんは爆風で片方の鼓膜がやぶれ、腹にも穴をあけて帰ってきた。
そんでばあちゃんと結婚して親父が生まれた。
じいちゃんは寡黙だったからこんなにいろいろ話してくれたのは初めてだった。
そんでそれから2週間後くらいに死んだ。
死んだあと、ばあちゃんからいろんなことを聞いた。
じいちゃんは戦友会とかとの関わりを避けてたって。
恩給も拒否したって。
ただ黙々と仕事をしたって。
ブームが終わりかけたころにボーリング場を経営して失敗し、すっからかんになったこともあったって。
(これは全く知らなかったからホントにびっくりした。)
すげーなじいちゃん。
もっといろいろ聞きたかったよ。
なんか長くなったな。
でもこの本読んで自分のルーツを知りたいと思った人は多いんじゃないかな。
いろんなことを考えさせられました。
たくさんの人に読んでもらいたい本です。