- 有頂天家族 (幻冬舎文庫)/森見 登美彦
- ¥720
- Amazon.co.jp
久々に森見ヒット。
コレだよ、コレコレ。
『太陽の塔』 以来の、このなんとも阿呆なファンタジー。
いいわ。
ざっくり言えば家族モノなんだけど、登場するのは狸の家族。
同じ森見氏の『きつねのはなし』はわりとしっかりとしたホラーだったんだけど、狐ってなんかシャープな感じがする。
でも狸ってのはなんとも間抜けで丸々とした感じ。
キツネが化けた人間と、タヌキが化けた人間。
どっちが人が良さそうかと言ったらやっぱりタヌキでしょう。
ちょうど良く肩の力が抜けた登場人物たちに、シリアスになりすぎることなく適度に緊張感のあるストーリーがいい塩梅。
『レディ・ジョーカー』を読んだ後にぴったりのデザートとなりました。