嵐の前の静けさ | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

【転載、複製、自主発言を禁止します】

Hi everyone!

お元気ですか?

現在の全米感染者数:3185万6550人以上
全米死者数:57万1532人以上

今日は用事があったので、久しぶりに息子んちへ。
お約束になったHabitのハンバーガーの差し入れ付き。


私もハンバーガーを食べるのはこの時だけなので、久しぶりに美味しかったです。

道中でストリップを横切ったら、


以前より人が歩いてるやんか!


ロックダウンの後でも一時は本当にガラガラだったから、ヤケに嬉しかったです。

リーマンショック後の大不況で工事も中断してた新しいホテルのリゾートワールドのオープンが、6月24日に決まったらしい。

イチから工事して建てたホテルのオープンは、実に10年以上ぶりだとか。

ワクチン接種に行った時も、コンベンションセンターから見えていました。


そういえば以前のハードロックホテルが、先日バージンホテルとしてオープンしたばかり。


パンデミックに負けずに新しいホテルがオープンするのを見ると励まされます。

アメリカでは、なんと18歳以上の1億3000万人が、少なくとも1回目の接種を終えたとか。これは成人人口の50.4%に当たるらしい。


成人人口の半分以上が1回目を終えたということは…。
来月末までには、それらの人全員が接種完了することに。

拍手拍手拍手

もしかしたら、来月末までに成人人口の6割完了も夢ではないかも。
ホンマに有難い、しか言葉が見つからないです。お願い

現時点では、32.5%が接種完了してるとか。

接種者が増えたお陰で、反ワクチン派も減ってきたらしい。

1月の段階でワクチン接種を希望する人は67%だったのが、最近の調査によると75%まで上昇。特にアフリカ系は1月には41%がおそらく接種しない派だったのに、今はしない派も24%まで減ったとか。

アフリカ系にワクチン拒絶派が多かったので、嬉しい変化です。

なぜアフリカ系にワクチン拒絶派が多かったかというと…。
これも歴史的な背景が大きいんですよね。

中でも有名なのは、コレ。


要するにアフリカ系男性に「無償治療」と偽って、治療をしないとどうなるかの人体実験をしたんです。しかも40年も!

何が非人道的って、参加者はそもそも梅毒にかかっているとさえ知らされてなかった。
その上、ペニシリンが梅毒治療に効果があることがわかったのに、一切投与されなかった。

詳しく知りたい方は下を。

政府がアフリカ系を対象にした人体実験の一部で、こういう歴史的背景があるから、アフリカ系の政府医療機関に対する信頼は、私たちのそれとは比較にならないほど低かったんですね。

アフリカ系に対する人種差別を語る時、単に肌の色や奴隷だった過去だけしか見ないと非常に危険だと思うのは、こういう世間にはあまり知られていないシステマチックな差別が続いてきたから。

奴隷解放されてからも、今度は手変え品変えしてアフリカ系の台頭を抑える差別が150年に渡ってまか通ってきた。

教育、社会福祉、果ては住宅ローンなどのコミュニティの発展に関することまで、アフリカ系は巧妙なシステマチック差別によって、その他の人種と同じような恩恵を受けられずに来たから。

単にアフリカ系による犯罪が多いから、ではなくて、なぜ多いのかを知ろうともせずに非難するのは避けたい。

今日でジョージ・フロイド事件の被告デレク・ショービンに対する双方の最終弁論が終わり、ついに陪審員による評議に入りました。

ショービンは過失致死罪、第2級殺人罪、第3級殺人罪で起訴されています。

第2級で最高懲役40年、第3級で25年、過失致死で10年だそうですが、実際の判決はずっと短いらしい。
実刑ガイドラインは第2級も3級も12年半だとか。

ご存知のように有罪判決は、陪審員が全員一致でなければならないので、裁判の結果だけは本当に蓋を開けてみなければわからない。

なんせ私の歳になると、どうしたってロス暴動の原因になったロドニー・キング事件の裁判が脳裏をよぎる。

O・J・シンプソンやロバート・ブレイクの裁判だって、無罪判決が出てぶっ飛んだ。

もっと最近では、トレイボン・マーティン殺害容疑のジョージ・ジマーマン、2歳のカイリー・アンソニーちゃん殺害容疑の母親ケイシー・アンソニーも無罪。

テレビで観ているとどう考えても有罪なのに、陪審員になるとどうして無罪判決に至るのか。実際に法廷で聴いて評議するとどう違うのか、とても知りたいと思った。

だから今回も、実際に判決が出るまでは不安の塊。

「パトカーから出してもらってジョージ・フロイドが『サンキュー』て言うたん聞いて、心が折れた。安心したんやで。なのに、その後でショービンに10分近く拷問されるとは」

「私も同じこと思った。数秒だけホッとしたんやと思う。これで大丈夫やて思ったに違いない」

私もね、「息がでけへん」と訴えてながら絞り出す地獄の叫びのような唸り声も聞くに耐えられないけど、あの何気ない「サンキュー」が何より虚しかった。

それとフロイドが警官を「ミスター・オフィサー」と、異常にへりくだって呼んだところ。
警官に「ミスター・オフィサー」と呼びかけるのを聞くのは、これが初めてやったから。普通は単に「オフィサー」だけ。
そこにアフリカ系と警官の上下関係が、如実に現れてるような気がした。

この事件はたまたま撮影した子がいたおかげで世間に知れることになったのだけど、過去何10年、何100年と私たちの知らないところで密かに慣例化していた実態を、私は「ミスター・オフィサー」に見る思いがした。

「ミスター・オフィサー」が、奴隷が農園主を呼ぶ時の「マスター」に聞こえた。

裁判が行われているミネアポリスには、州兵3000人が派遣され、商店は暴動に備えてベニヤ板を貼っているらしい。

「暴動に備えるミネアポリス」

 

 

人影もなく、まるでハリケーンに備えているような不気味さ。
学校も非常事態に備えて、明日からリモート授業になるらしい。

ジョージ・フロイド事件は、全米どころか世界を巻き込んだ抗議デモに発展したから、世界中が息を潜めて判決を待っているのだと思う。

どうかロス騒動のような事態になりませんように。お願い

と同時に、陪審員の方々のプレッシャーを想像すると、気の毒としか言えない。私がこんな大事件の陪審員なら、何10回とあの動画を見せられて、それ以外にも多くの新しい動画を見せられて、目撃者の悲痛の証言を聴いて。
それだけでも精神的にマイッてしまうと思うのに、世界中の注目を浴びて判決を出すことのプレッシャーといったら…。

市民の義務で務めていらっしゃるのだけど、ぜひぜひ彼らの精神的なケアのフォローもしてあげて欲しいです。

#InThisTogether
#AloneTogether
#BlackLivesMatter

ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。

今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。

ピンクハートユーチューブ「至福のロールケーキ」をアップしてます。めちゃウマなので、ぜひ挑戦してね。ラブラブ

では、お元気で。

Have a nice day!

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