入院が教えたもの | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

Hi everyone!

お元気ですか?

家に帰って落ち着いてみて思うのは、やはり主人にとっては「入院」が良くなかったのではないか、と。

腕に針やら胸に心電図のマグネットやらいろいろな装置を身体中に付けられて、ベッドから降りるなと言われて、それらが相乗効果でストレスがマックスしていたのでは。

今や短期記憶障害がかなり進行しているから、「ベッドから降りてはいけない」や「トイレに行きたくなったらナースコール」が覚えられない。

すると毎回抑制されて、それでどんどんストレスが溜まっていったんだろうな、と家に帰ってきて気づきました。

だって今はまたそれなりに落ち着いた毎日になったから。

でも次に入院することがあれば、今度から夜は家に帰ろうと決めました。

毎晩毎晩大騒ぎじゃ、私の身体がもたない。あせる

実は最後の夜は、早朝4時前に家に帰ってきました。

主人が1時半にトイレに行こうとした時は起きていたので私が先に止めて。この時はすでにカテーテルを外していたので、「オシッコがきちんとすべて出ているか調べるのにスキャンするから、オシッコがしたくなったら呼んでくれ」とナースに言われていたのです。

そう主人に言っても、主人はすでに論理的に考えられないから、座らない、言うこと聞かない。

そしたら数人飛んできてくれたのですが、「なんでアカン」「触るな」「嫌や」とゴネたくるゴネたくる。揉めてるうちにまたオシッコが漏れる。で主人が「ホラ見てみろ。お前らのせいや」。これが深夜に延々と続くんです。ガーン

私もお手上げになって「やってられへん。私、家帰るわ」と出たものの、やっぱりナースに申し訳ないと思い直して戻ったのですが…。

3時過ぎに今度は「ビービー!」というベッドアラームで起され…。
また主人がベッドから降りようとしていたんですね。

また男性ナース2人が飛んできて同じことの繰り返し。ガーン

これで家に帰りました。私も少し寝ないとヤバかったし、それでも腫瘍の摘出手術の時ならともかく、今はすでに論理的に考えられないのだから、夜はナースに任せようと。

カマリオの朝4時はひと気もなく、車の1台もすれ違わないほど。

誰もいない道路をひとりっきりで運転していたら、涙がボロボロとこぼれてきて。嗚咽しながら帰りました。

主人の脳内事情が刻一刻と悪化していて。それに遭遇するたびに心が折れるのです。そしてそのたびに、もう先は長くないかも、と覚悟ができていくのでした。

この入院中「大統領は誰?」と3回聞かれましたが、3回とも答えられなかった…。汗

「ここは何市?」では「知らん…バーバンク?」

「今年は何年?」では「19…ちゃうわ、20…ちゃうわ、30…3009年!」

1000年も先取りすなーー!
笑い泣き笑い泣き笑い泣き

退院手続きを待っていた時のこと。

「明日オモロイ奴観に行くの、何時やったっけ?」
昔コメディアンのジョージ・カーリンとかクリス・ロックとかキャロットトップとか、一緒に観に行ったを思い出したんかな?

「オモロイ奴って誰?」

「ホラ、コメディアンの」
やっぱり…。あせる
聞かへんかったことにしとこ。

「今日家に帰るねんで」

「ホンマに⁈ ヤッター! 予約とってんの?」
家や家。ホテルとちゃうて。

家に帰ったら帰ったで、私がまだ荷物を車から降ろしている最中に、また勝手に歩いてガレージを通ってトイレに行こうとしてひと騒動。あせる

ガレージから家に通じるドアは中からロックがかかっていたのです。

第一ひとりで歩行器も杖も持たずに歩くのはまだ不安がいっぱい。歩く時は呼んでね、と言っていたのに、また覚えてないんか…。

ダッシュで玄関に走って鍵を開けてガレージのドアの鍵を開けたけど間に合わず…。汗

もうどうしていいかわからなくて、大泣きしてしまいました。

その後がまた大変。どうしてもドライブウェイで椅子に座ると言って譲らない。

何考えてんねん!
危ない言うてんのがなんでわかれへん‼︎ムカムカ

どうしても我を張って外に出るから、ついにセキュリティを呼びました。

あんまりのことに動揺してジャクリンを呼び、ジャクリンの顔を見た途端に緊張の糸が切れて泣きじゃくりました。えーん

今回のことでケアギバーが必要なのは明白に。目が離せないから、私ひとりでは買い物にも行けないし。

退院する前にドクターにこう言われました。

「ご主人は子供相手のように接しなくてはいけませんよ」

この週末の入院騒動を機に、主人の脳腫瘍は最後のコーナーを回ったような気がしてなりません。

今日はUCLAに行って来たのですが、先生と話してますますその感を強めました。

そのお話はまた明日。

では、お元気で。

Have a nice day!

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