5月のある日、電車に乗って隣町マンツィアーナへ。
ブラッチャーノ駅にある自販機なんですけどね。
ものすごい厳重に鉄の扉で覆われてます。
盗難防止なのでしょうけど、
鉄の棒のすき間から手を入れて買うの、なかなかムズイ
やってきた電車は日立製
コンパクトに整ったデザインは、
さすが省スペース大国、日本ならではと思います。
マンツィアーナ駅に着きました。
ここからクルマで郊外にある友人宅へ行きます。
雨が降ったりやんだりのお天気でした。
5月だと言うのに、ちょっと肌寒いぐらいです。
暖炉には薪がくべられていました。
パチパチとはじける薪の音と
ぽつぽつと外に降る雨の音と
なんだか環境音楽のBGMみたいなシチュエーションです
いつ来てもすごいんだな、このお庭。
今は薔薇が真っ盛り
あいにくの空模様ですけど、
雨のしずくに濡れた花びらが美しいです。
大輪のバラ、
鼻を近づけると甘い香りがします。
しばらくお庭のバラを愛でてから
みんなでランチの準備に取り掛かりました。
パンの美味しい町トルファから買ってきたらしい。
たぶん2キロはありそうな巨大なパンです。
しかも外が硬いので切りにくい
最初に食卓に供されたのは……
畑で収穫したばかりのソラマメと
ローマ名物ペコリーノチーズ。
去年のうちに作られたそうで3か月以上熟成されてます。
塩気の強いペコリーノチーズをひとかけ、口に入れて……
ソラマメを生のまま一緒に食べます。
このコンビネーションが最高なんです。
春先のローマに来ないと食べられない旬の味。
雨のお庭も良き
こうして家の中から眺める分には
緑が瑞々しく鮮やかに見えてとてもステキ。
まるで絵画のようです。
水牛のモッツァレラチーズ、ブッファラ。
盛りつけも大事ですね。
準備するのを見ていたら、
レタスとトマトを盛りつけ塩を振り、
それからおもむろにブッファラを乗せてました。
チーズには塩もオイルも何もせず、
そのまま味わう、
というのが正統派です。
せっかくの新鮮なミルクの味を損なわないように
余分なものは一切付け加えない。
こういう食べ方一つひとつに、
イタリア人の食へのこだわりを感じます。