春と秋の一定期間しか開園していない、まさに秘密の花園。
 
 

アヴェリーノの丘にあるローマ市立バラ園です。

今月のオンラインサロン「ローマ街歩き」で行ってきました。

 

向こうに見えるのはパラティーノの丘の遺跡。
その下には広大な古代ローマの競技場、チルコマッシモが広がっています。
 

 
10,000㎡の園内には約1,100種類のバラが植えられています。
 
 
実はこのバラ園、ものすごい歴史があって、
紀元前3世紀にはすでに花の女神フローラを祀る神殿があったのだそうです。
毎年、春になるとフローラに捧げるための祭典がチルコマッシモで開催されていたらしい。
 
 
キリスト教が入ってきてローマの神々に捧げられたものはことごとく取り壊されるアセアセ
 
 
その後、16世紀まではローマ市民のための菜園やブドウ畑になっていたそうです。
 
 
それが1645年、ユダヤ教徒のための共同墓地になりました。
今でもこのすぐ近くにゲットー(ユダヤ人居住区)があります。
 
 
ユダヤ人は墓地だけでなく庭園も併設していたそうです。
 
 
1934年、共同墓地がローマ近郊ヴェラーノに移築。
 
 
この土地はローマ市の管理下に置かれ、
1950年、ローマ市立バラ園として再スタートしました。
 
 
バラ園の管理事務所にあった水飲み場。
 
 
SPQR(ローマ元老院と人民)のマーク入り。
ローマにある公共物にはわりとこのSPQRの文字が刻まれてます……共和政ローマ時代から滝汗
しかもローマ建国神話、ロムルスとレムスを育てた狼から水が出てます笑い泣き
 
 
紀元前3世紀からずっと花や緑であふれていた場所です。
 
 
しかも入場無料!
 
 
ローマ市民じゃなくてももちろん自由に入れるので、
旅行の時期が合えば、ぜひ行ってみてください。
 
 
 
 
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