【本日のコース】
上野駅
【竜さんのプラン】
お散歩の地図はここ
地図の仕様でコースは
正確に表示されません
地図上の緑色を歩くとgood
【今回の神社】
【ゆみの心と一言💕】
この公園口は動物園をはじめ
上野の森に直結しています
お散歩した日は
桜フェスタを開催してました
今日の目的地は
東京藝術大学
先週お勉強した
江戸の華『吉原』について
さらにお勉強です
今日は門前で
東京神楽さんによる
吉原の狐舞🦊を見ることができました
この獅子舞の様な狐舞🦊は
大みそかの吉原内にしか現れない
特別な狐です
地方に居る険しい表情の狐面と違い
にこやかな福顔が特徴です
狐が遊郭に上がり込むと
遊女を追いかけ
抱きつき 身ごませます
葛飾北斎 「吉原の終年」
それは困ると
遊女たちはおひねりを
景気よくばらまき防ぐのが
年の瀬の風物詩だったそうです
吉原に身を置く遊女にとって
狐は特別でした
自らを狐と呼び
吉原遊郭の四隅にある
九郎助稲荷・開運稲荷
榎本稲荷・明石稲荷
これに加えて
門外の吉徳稲荷の5稲荷を
信仰する遊女が多かったとの事
いつの時代も
女性は色香を使って男を化かす
のかもしれませんね
Y ねえねえ 竜さん
ワタシに化かされなさいよ
R どうやって
俺を化かすのさ笑
Y だから色香だって
言ってるじゃない
R ハイハイ笑
展示は第一部
吉原の文化 しきたり生活などを
浮世絵作品や映像を交えて
わかりやすく解説してくれます
午前6時
大門が開く時間
手ぬぐいで顔を隠した遊客が
遊女に剥がされ拉致される場面
男は
馴染みの遊女ができた後
他の見世(店)に
行くのはご法度です
コワイデスネ
午前8時
上客が帰る時間
刀と帯を太鼓持ちに持たせて
朝風呂か
茶屋での朝餉へ向かう場面
懐が温かい客目当てに
胡麻揚売りや托鉢僧が近づきます
午前10時
遊女は睡眠
開店準備の時間
禿(子遊女)が髪を結い
昼見世に出る準備の場面
初鰹を売る魚屋が通ります
正午0時
花魁(高級遊女)部屋の準備
早春に花屋が梅を生ける場面
午後2時
吉原で働く男たち
積夜具祝いで餅をつく場面
蕎麦は各茶屋に配る『引初のそば』
Y 積夜具祝いって何よ
R 昔は布団がひと財産
馴染みの客から送られた布団が
店先で山積みされ披露されたんだ
午後4時
暇な昼見世の時間
遊女が遊んでる場面
カルタで遊んでいます
お茶は引いてないね
Y ねえねえ竜さん
肝心の夜の場面は
どうなってるのよ
R ゆみさんは
知らなくて良いの
Y も~
お見せできませんが
他にも見どころ満載な
展示でした
歩いて20分
もう一度
吉原に来て探索開始
最後の目的地
吉原神社に到着です
創建 明治5年
主祭神 倉稲魂命
比較的新しいこの神社は
先程紹介した
江戸時代に吉原に5つあった
お稲荷さまを合祀しました
当初は大門近くにあった
玄徳稲荷社付近にありましたが
大正5年の関東大震災で焼失
昭和9年に移転してきました
近くに居る
吉原観音さま
江戸時代
ココで働く女性たちを
江戸の庶民は
親に売られ同情に値する存在でした
そこに情と華がある物語が生まれ
江戸文化の中心地となります
しかし
吉原神社ができた明治5年
芸娼妓解放令が発布
売られてきた女性たちの
9割が解放され吉原を出たそうですが
行くあての無い1割の女性たちに対する
世間の目は一変したそうです
理由は
自分の意思で身を売る女
苦界である事に変わりませんが
悲しくなる お話でした
Y ねえねえ竜さん
なんで全員
吉原を出なかったの
なんで残る人がいたの
R だって吉原で生まれた子は
父親が解らないし
外に出た事ないから
世間も解らないから働けないよ
Y 働き方が解らないなんて
今の80-50問題に似てるわね
R 安易に言えないけど
お気の毒な話だね
今年も春がやってきました
竜さんが楽になる
桜🌸の春です
バレた笑
お散歩を楽しみましょう〜
最近
色々な事に興味を持ち
お勉強にハマっている私達
お散歩コースの中に出てきましたが
今週のお勉強はこちら
上野の東京藝術大学大学美術館で開催中
『大吉原展』です
約250年続いた江戸幕府公認の遊郭
吉原遊郭で見る江戸の文化と芸術を
見る事が出来るようです
※写真はお借りしました
こちらは入り口です
館内はごく一部を除いて
写真撮影がNGです
貴重な展示品が色々ありますが、
全部書くと大変なので💦
私が興味を引かれたのは
親の借金などが理由で遊女になり
その中で
どうやって『花魁』になってゆくのか⁉️
宝塚で言うとトップスターだね
花魁になるには
長く厳しい道のりがありました
※写真はお借りしました
まず禿(かむろ)
先輩遊女の身の回りの世話をしながら
吉原遊郭の事を覚える
しかも禿は若ければ若い程将来が有望‼️
『10歳までに』見世に奉公にきた少女が
良いとされていたようです‼️
その中でも『引込禿』は
楼主から見込まれ
遊女の世話はせず
華道や茶道などの英才教育を受け
将来の花魁候補‼️
見た目の容姿から将来有望
と見込まれた禿です
既にスタートから
選別が始まっています💦
禿が成長して13〜14歳になると
『新造出し』
先輩遊女が新しく自分の妹分として
お披露目される儀式
ここで先輩遊女から本格的に
遊女としての接客を学びます
その中でも優秀な新造は
『振袖新造』と呼ばれ
花魁道中に参加できる
同じく
『留袖新造』は
禿経験を経ていないこともあり
楼主から『見込みなし』
と烙印を押され最初から
お客を取らなければいけない立場
そして
『引込新造』
これは容姿端麗で
お客様に人気がある振袖新造の中から
楼主の手元に引き込まれ
大事に育てられます
引込新造になれば
花魁になるのはほぼ確実だったそうです
結論
花魁になるには
1.年齢 若ければ若いほど良い
2.見た目 容姿重視
この2点でその後の遊郭での人生が
ほぼ決まってしまう💦
厳しすぎる世界です
そして振袖新造と引込禿は
『突き出し』という儀式
いよいよ遊女デビューです
『突き出し』には2種類あり
姉遊女や禿 新造などと一緒に
得意先の茶屋を回る
『道中突き出し』
そして
お披露目道中はせず
張見世のみの
『見世張突き出し』
どちらでも遊女にはなれるそうです
それなら
見世張の方が楽で良いですよね⁉️
でも
『見世張突き出し』の遊女は
『道中突き出し』より格下
そして花魁道中が出来るのは
花魁最高位の『呼び出し 昼三』
になれた遊女だけ
花魁の中でも格付けがあるのです
まさに
TOP of TOPの花魁のみに
与えられた名誉なのです‼️
Y 竜さん 道中突き出しって
どの位の距離を移動したの?
R 俺の好きなドラマでは
根岸の寮から浅草橋まで降り
吉原大門まで練り歩いたらしいよ
R 男の中の男 岩崎磐音が
花魁になってしまった許婚を
助けるんだ
Y なにを熱くなってるのよ
その話は また今度 笑
最高位の花魁は
簡単には近づけない
まさに『高嶺の花』ですね
その後の人生は
遊郭は基本
遊郭の外には出れない
遊郭を出るには
『身請け』という馴染みのお客様に
楼主へ身代金を払ってもらう
この金額
花魁であれば1000両
現代の価格だと3000〜5000万‼️
中古の家が買えてしまいます‼️
これで晴れて自由の身に❗️
これは遊女の1番幸せな人生コース
反対に脱走や駆け落ちをする遊女も…
遊女がいなければ遊郭は成り立たない
誰かが成功すれば皆が真似をして
脱走者が増える…
楼主が必死に探して
ほぼ脱走や駆け落ちは失敗に終わるそう
そして厳しい折檻が待っています…
光と陰
煌びやかな花魁
その反面 悲しい陰…
とても勉強になり
吉原の歴史を知れた
貴重な時間となりました