私は泣きながら、
「看護学校行くのは、やめる。無理だから。」と夫に言った。
夫はしばらく無言の後に深いため息をついて、
「つまらんな〜」と言って、
「そんなことが聞きたかったんじゃないのに。
私、看護師やりたい!やる!って言うのを、聞きたかったのに。」と続けた。
そう言われても…。私はまた無言になった。
夫「なんで看護学校行くのやめたの?」
私「学費もかかるし、生活費も足りなくなるし。息子もいるし。現実的に考えて、無理だと思ったから。」
夫「家族に迷惑をかけるからやめるの?
でも、あなたの人生はあなたのものでしょ?
自分の人生を生きているんでしょ?
今、諦めて、死ぬ時に後悔しない?」
私「…。私は発達障害で、看護師には向いていない。今までの過去から自分は看護師に向いていないと分かっているのに、あえて看護師の世界に入ろうとしていることがもう発達障害の〝空気読めない”ってやつなんだ。」
夫「発達障害は看護師になったらダメって法律で決まってるの?」
私「いや、発達障害は程度によって資格取得を許可するか厚労省が判断するみたいで、絶対にダメというわけではないみたい。多分…」
夫「じゃあ、いいじゃん。法律でダメならどうしようもないけど、そうじゃないなら、やればいいじゃん。やりたいんでしょ?」
私「いや、でも、職場に多大な迷惑をかけるから…。ダメだよ。向いてない。私には、向いてない。発達障害だけじゃなく、年齢、体力、腕力、学力、言い出したらキリがないほど向いてない。」
夫「でも、やりたいと思ったんでしょ?向いてなくても、やりたいなら、やったらいいじゃない。
一生懸命やればいいじゃない。」
いや、でも人の命に関わる仕事だし…。
私はまた何も言えず無言に。
頭の中では、え?むいてないことやってもいいの???と新しい価値観に驚いていた。