朝方雨が残るなか、基礎配筋工事が行われました。


鉄筋を、所定の位置に敷き並べ、番線で緊結していきます。一部は、工場である程度組み立てて、現場に運び込まれています。

鉄筋は、コンクリートのアルカリ成分に守られて酸化しない=錆が出ない、という仕組みになっています。
鉄筋をきちんと保護できるように、コンクリート表面からこの寸法だけ埋め込みなさい、という基準値があります。これを「かぶり厚」といいます。

法律の基準、鉄筋コンクリート造の設計指針による基準がありますが、今回はSE構法の開発元が図面に突起した基準を満たすように施工していきます。
コンクリートの底面に対しても、きちんとかぶり厚が取れるよう、ピンコロと呼ばれる四角いスペーサーを噛ませます。

型枠に対しては、円形のスペーサーを噛ませておきます。コンクリートの打設時に鉄筋が動いても、このスペーサーのお陰で所定のかぶり厚は確保できる仕組みです。
 
鉄筋はほぼ1日で組み上がりました。
職人さんお疲れ様でしたニコニコ



ふつう、基礎は連続しているものですが、ところどころ、鉄筋が途中で切れている場所があります。

これは「人通口」です。
床下点検口から床下に潜り込んだあと、人通口を通って、基礎全体を点検できるように計画されています。
防蟻剤の再塗布や、配管の点検ができるように、という配慮です。

これ以外にも、基礎にはいくつか穴を開ける必要があります。
代表的なものが、排水管を取り出すための孔(スリーブ)です。

基礎のコンクリートを打った後でドリルで穴を開ける・・・なんてのは絶対にNGドクロ
コンクリートを打つ前に、あらかじめパイプ状のスリーブをセットして、コンクリートが穴の中に流れ込まないようにしておきます。

この孔をあける位置にはルールがあります。
基礎立ち上がりの上下1/3の範囲に穴を開けてはいけません。鉄筋を切ってスリーブを入れてはいけません。一定の大きさ以上の穴をあけるときは、開口補強筋という鉄筋を追加しなければいけません。
排水管を通すスリーブの場合は、床下の排水管のルートと排水勾配がわかっていないと、どの高さにスリーブを開ければいいか決められません。
床下の配管工事はまだ少し先ですが、現場監督さんたちはそういう先の工事を考えながら、現場をコントロールしていきます。
「工事現場は段取り八分」といいますが、現場監督さんたちが、先ざきのことを考えながら、現場を回してくれるおかげで、スムーズに工事が進むんですねー。感謝感謝。

!一昔前まで、基礎に開ける穴といえば、床下を換気するための通気口が代表格でした。
私たちの家は、床下は室内と同じ扱いにする「基礎断熱」を採用しているので、通気口はありません。
また最近では、床下を換気する場合も、コンクリートの基礎とその上に敷く土台の間のパッキンを、通気できるものにして、換気口は設けないことが多くなっています。



滝汗てか、うちの現場まだスリーブはいってなくね??