だいぶご無沙汰しておりますニヤニヤ

建築士夫婦です。

 

設計を終えて、工務店さんに本見積を依頼して早1か月以上が経過しました。

当初10月23日にお見積提出を、とお願いしていたのですが、工務店さんのほうがギブアップゲローしてしまい、結局10月30日にお見積書をご提出いただきました。

 

ドキドキしながら頭金額(「あたまぎんがく」。 お見積書の表紙に書かれている、総合計金額のことです)を確認すると・・・・

 

 ダウン

 

 ダウン 

 

 ダウン

 

 ダウン

 

 ダウン

 

 ダウン

 

っしゃああああああああああ!笑い泣きチューてへぺろガーングラサンプンプンニヤリおねがい

これならいけるぅ!!!!!

 

 

 

 

概算時点の見込み金額から大きく上振れることなく、なんとか予算内におさまりそうな金額が書かれていました。

 

しかし安心するのはまだ早い。「実はここからが勝負所、腕の見せどころ」、なのが、設計施工分離で家を建てるときの醍醐味です。

 

一般の方は工務店さんやハウスメーカーのお見積書をチェックする、とうことはなかなかできないと思いますが、私たち建築士は、見積もりがでると、1ページづつめくりながら、全項目をチェックしていきます

 

 

これは今回工事をお願いする工務店さんではない会社のお見積書。チェックした項目に付箋を貼っていくと、あたりまえに付箋だらけになります。

 

一番最初に見るのは、見積項目の重複がないかどうか。

たとえば先ほどのお見積書では、洗面化粧台が、家具工事と設備工事に重複して計上されていました。木工事と内装工事で下地材が重複していたりすることもあります。

建物工事は、様々な専門業者さんが協力しながら行いますが、専門業者さんの領域が重なるところも多いので、そういうところに「重複」が出やすいのです

住宅は比較的工事内容が単純ですし、工務店さんとよく工事をしている専門業者さん同士であれば工事区分もあらかじめよくわかっているので、実際に重複が見つかるケースは多くありませんが、もし見つかれば「バッサリ」切ってよい金額になりますので、チェックは欠かせません。

 

逆に、見積もり落ちがないか?もチェックします。

図面に書いてあるものが、見積書に計上されていない状態が「見積落ち」です。

本来は工務店さんの責任ですので、知らん顔しておいて後から「図面に書いてあるんだから工事はやって。お金は見積書の金額のまま、増額は認めない」とやってもいいんですが(実際やったことはあります)工務店さんも人間なのでミスはしますし、こちらも図面に書き漏らしていることがないとは言えないので、まあお互い様だし気が付いたことは教えてあげよう、というのが私の基本スタンス。

今回は、エアコンが1台足りていなかったので、増額項目として計上しておきました。社長、ちゃんと図面見て!!

 

そのほか、図面の内容と異なっている項目がないか?とか、工務店さんが「この材料のほうがいいんじゃないですか?」と提案してくださった内容をチェックするなど、していきます。

 

さらに、工事費を減額するための隠し玉も用意しているので、そのあたり足したり引いたりして集計し、出てきた答えが、まあまずこれなら、という金額におさまってくれました。

よかったー。

 

そうなると人間欲深いもので、だったらこれとこれは復活させたい、とか、ここは仕様を上げたいな、とか、純粋に増額になるような希望もでてきました。

お風呂はTOTOのサザナから、シンラにアップグレードすることを企んでいます。たぶん30万円ぐらい増額

TOTOのシステムバス「シンラ」 沖縄のホテルでオーバーヘッドシャワーの気持ちよさに目覚めた夫が是非にと希望しています。写真にもうつっている、円形のオーバーヘッドシャワーがポイント。

 

洗面脱衣室の窓を減額のために小さくしていたのものを、大きな窓に戻すことを考えたいとも思っています。窓自体は10万円程度の増額ですが、目隠しのためのウッドブライドなども合わせると、こちらも30万円弱の増額になりそう。

 

それから、壁天井には普通のビニールクロスを、と考えていましたが、少し面白い材料を使ってみたいということで、卵の殻を再生してつくった「エッグウォール」というものに変更できないだろうかと思っています。

キューピーのマヨネーズ工場から産廃として出る卵の殻を、特殊な技術で紙の上に定着させて作った壁紙「エッグウォール」。環境に配慮したリサイクル商品であるだけでなく、調湿性能をもった機能性建材でもあります。価格は普通のクロスの2倍弱。

全部エッグウォールにするとと50万円ちかい増額になりそうなので、リビングと玄関だけエッグウォールにしたり、少しお安いエッグウォールライトを使うなどして、なんとか採用したいなと考えているところです。

 

 

そんななか。

建築士夫婦は、ワイハ行くことにしましたよ。ワイハ。

来年の9月ですが、もうすでに航空券とホテルは予約済み。

家建てながら、よゆーぶっこいてるなぁ、と思ったあなた。

実は裏があるのですよニヤリグラサン

この話はまた次回。

 

キッチンの解説記事は、近日中に必ず書きますので少々お待ちを。