持ち家と賃貸の違いを財務三表で説明 | 【ゆめたか大家】ゆめたか大家の本文ブログ

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住宅ローンで10連敗した我が家ですが、融資を受けて築古木造物件買い進めて、10年で富裕層と呼ばれるまでになりました。私の「今までの道のり」と「10周年記念出版」は以下です。(訪問者プレゼントもあります)http://bit.ly/yumetaka-history

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■持ち家と賃貸の違いを財務三表で説明

☆2024年3月4日発行
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こんにちは!「ゆめたか大家」と申します。


私の自宅購入や賃貸物件購入について

その経緯と自分の考えを丁寧に書きました。


「不動産投資の方法序説」

https://scene-ex.jp/L2485/b0/2t6981


ゆめたか大家のKindle作品一覧はこちらです。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/3t6981


ゆめたか大家の今までの道のりはこちらです。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/4t6981

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■本文
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今回は

「持ち家と賃貸の違いを財務三表で説明」

と題して

私なりの説明を書いてみたいと思います。


家賃12万円の賃貸にずっと住む人は

12万円×12か月=144万円を毎年払い

30年では144万円×30年=4320万円

を払う計算になります。


更新料を2年に1回払う事も考えると

30年では15回×12万円=180万円ですので

30年では4320万+180万=4500万円

を払う計算になります。


一方

3000万円で自宅を買った人は

金利1%期間30年で3000万円を借りると

総返済額は約3500万円になります。


30年間の固定資産税や修繕費が1000万円なら

30年で3500万+1000万=4500万円

を払う計算になります。


この場合

賃貸の人も持ち家の人も

30年間で4500万円払うのは同じです。


しかし30年後

持ち家の人は自宅を手にしています。


だから持ち家の人は

住宅ローンが終わった自宅を売る事ができます。


3000万円で買った持ち家が

30年後にいくらで売れるかはわかりませんが

この間にアベノミクスのような事が起これば

30年後にも3000万円で売れるかもしれません。


また自宅を売らなくても

自宅を担保にすれば

3000万円を借りる事ができるでしょう。


つまりこの場合、持ち家の人は

「銀行さん、私は30年間ローンを払いました。

 だから今度は3000万円を貸して下さい。」

と言う事ができるのです。


一方、30年後

賃貸の人が大家さんに以下のように言ったら

どうなるでしょうか。


「大家さん、私は30年間家賃を払いました。

 だから今度は3000万円を貸して下さい。」


しかしこれによって

3000万円を貸してくれる大家さんは

いないと思います。


・持ち家の人は30年間で4500万円を払う。

・賃貸の人も30年間で4500万円を払う。

のは同じなのですが

どうしてこのような違いが出て来るのでしょうか。


それはCFとPLの違いにあります。


CFとしては

持ち家の人も賃貸の人も

30年間で4500万円を払うのは同じです。


しかし賃貸の人の払ったお金は

大家さんのお財布に入ってしまいます。


ところが持ち家の人が払ったお金は

自分の借金の返済に充てられます。


BSでは

純資産=現金+不動産-負債

ですので

借金を払うために現金が100万円減っても

借金を100万円返したら負債が100万円減るので

純資産としては変わらないのです。


つまり

賃貸の人が100万円払う場合は

CFは-100万円、PLも-100万円ですが

持ち家の人が100万円を払う場合は

CFは-100万円ですが

PLはプラスマイナスゼロなのです。


【参考】

「お金は借りても返しても税金関係なし」

https://scene-ex.jp/L2485/b0/5t6981


石原博光さんを不動産投資に導いた名著

「驚異のアパート投資法」(直リンクです!)

https://scene-ex.jp/L2485/b0/6t6981

のP33ではこの違いを

「家賃を払うことは永遠の捨て金にほかならない」

という見事な一文で表現されているのですが

これは伝説級の名言だと思います。


ちなみに経済統計では

賃貸の人は「家賃」を払っているとして集計し

持ち家の人も「帰属家賃」を払っているとしますが

持ち家の人は以下のP65に書かれているように

「帰属家賃」と同額の

「持ち家の営業余剰」を受け取っているとして

計算する事になっていますので

これはある意味で

今回の内容と一致していると思います。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/7t6981


今回は

「持ち家と賃貸の違いを財務三表で説明」

と題して

私なりの説明を書かせていただきました。


また補足になるのですが

アパートローンなどの事業性ローンは

返済に困ったときにリスケ(リ・スケジュール)にて

しばらくの間、利子だけを払う事ができます。


「銀行がリスケ条件変更に応じる確率は99%」

https://scene-ex.jp/L2485/b0/8t6981


そして住宅ローンの場合も金融庁から要望があり

特に新型コロナが関係していれば

住宅ローンに係る条件変更の実行率は

94.7%(銀行)、98.1%(協同組織金融機関)

と書かれていました。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/9t6981


しかし賃貸の場合は

家賃が滞納されて入金がない状態であっても

会計上は家賃収入があったものとして売上計上され

大家さんは税金を払わなくてはいけません。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/10t6982


だから大家さんが

「しばらく家賃を払わなくてもいいですよ。」

と言ってくれることは、まず考えられないのです。


新型コロナの時は

賃貸の人でも家賃関係の補助がありましたが

これは例外的な措置ですので

収入が減ったり病気になった場合の

リスケの事を考えても

持ち家の方が良いと思います。


ただし現在は不動産が高騰していますので

無理をして自宅を買うのは

避けなくてはいけないと思います。


今回の内容が参考になりましたら

以下を応援いただければ幸いです。

https://scene-ex.jp/L2485/b0/11t6982