――――――――――――――――――――――― ■金利4.5%期間20年VS金利2.0%期間30年 ☆2020年12月14日発行 ――――――――――――――――――――――― こんにちは!「ゆめたか大家」と申します。 融資を受け続けて規模を拡大するために 私がお世話になっている金融機関(信用金庫)の 担当者さんとの話をまとめました。 「不動産融資の勝ち組と負け組」 http://scene-ex.jp/L2485/b0/1t1901 ゆめたか大家の今までの道のりはこちらです。 http://scene-ex.jp/L2485/b0/2t1901 過去の記事はこちらよりご覧いただけます。 http://scene-ex.jp/L2485/b0/3t1901 「財務三表解説編」のバックナンバーはこちらです。 http://scene-ex.jp/L2485/b0/4t1901 ――――――――――――――――――――――― ■本文 ――――――――――――――――――――――― 前回は 「金利4.5%期間30年VS 金利2.0%期間20年」 http://scene-ex.jp/L2485/b0/5t1901 と題して計算を行い 融資期間および利子の CF、PL、BSへの影響を説明しました。 そして今回は 「金利4.5%期間20年VS 金利2.0%期間30年」 と題して この続きを書いて行こうと思います。 【授業】 先生 「前回は 金利4.5%期間30年と金利2.0%期間20年 を計算して CF、PL、BSへの影響を比較しました。」 生徒 「ハイ、計算結果を知って 私は迷いました。」 先生 「でも金利が高い場合は融資期間を短くして 支払う利子を少なくしたいですし 逆に利子が低い場合は融資期間を長くして 支払う利子がどれくらいになるか 知りたくなりますよね。」 生徒 「ハイ、私も知りたいです。」 先生 「ですので今回は 金利4.5%期間20年と金利2.0%期間30年 を計算して CF、PL、BSへの影響を比較してみます。」 生徒 「よろしくお願いします。」 先生 「では実際に計算してみましょう。 駐車場の土地の価格は3000万円 表面利回りは10%として この3000万を元利均等返済で借りるとします。」 「金利4.5%、期間20年で借りると 年間返済額は228万で 最初の1年間の内訳は 元金分95万、利子分133万ですので CFやPLは、以下のようになります。」 ・CF=収入-返済=300万-228万=72万 ・PL=収入-利子=300万-133万=167万 PLが167万なので 税額は167万×33%=56万 とすると ・税引き後CF =税引き前CF-税金 =72万-56万=16万 ・税引き後PL =税引き前PL-税金 =167万-56万=111万 生徒 「20年でローンが完済になるとはいえ 税引き後CFが16万円ですか これでは経営が危ない感じがします。」 先生 「では次に 金利2.0%、期間30年で借りると 年間返済額は133万で 最初の1年間の内訳は 元金分74万、利子分59万ですので CFやPLは、以下のようになります。」 ・CF=収入-返済=300万-133万=167万 ・PL=収入-利子=300万-59万=241万 PLが241万なので 税額は241万×33%=80万 とすると ・税引き後CF =税引き前CF-税金 =167万-80万=87万 ・税引き後PL =税引き前PL-税金 =241万-80万=161万 生徒 「これなら余裕の経営ですね。 だけどこの場合は ローンを30年返さなくてはいけないのですよね。」 先生 「その通りです。以下に結果を列挙します。」 4.5%20年 2.0%30年 ・CF 72万 167万 ・PL 167万 241万 ・税金 56万 80万 ・税引き後CF 16万 87万 ・税引き後PL 111万 161万 「この比較を簿記の言葉で説明しますと 2.0%30年の方が 税引き前CFも税引き前PLも良く PLが高いので税金も高いのですが それでも2.0%30年の方が 税引き後CFも税引き後PLも良く このためBSにおける毎年の純資産の増加が良い。 という事になります。」 「ただし4.5%20年は20年で完済ですが 2.0%30年は完済まで30年かかるのが 大きな違いです。」 生徒 「まとめていただいてありがとうございました。 これなら完済まで30年であっても 2.0%30年の方が良さそうに思いました。」 先生 「これはもう簿記の勉強の範囲外なので 正解はないのですが 簿記ではPLが事業の収支ですので PLの良い2.0%30年を選ぶというのが 1つの考え方です。」 「でも45歳のサラリーマン大家さんで 給料で十分生活できる場合は 税引き後CFが少なくても大丈夫ですので 20年で完済して65歳で無借金にして それ以降は年金代わりにする。 というのも1つの考え方です。」 生徒 「なるほど、そのような作戦もあるのですね。 今回の対比も、考えさせられました。」 今回は 「金利4.5%期間20年VS 金利2.0%期間30年」 と題して、説明を書かせていただきました。 今回の内容が参考になりましたら 以下を応援いただければ幸いです。 http://scene-ex.jp/L2485/b0/6t1901