祭りの余韻 そして異聞 | 三四郎の鞄

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金沢在住。
身のまわりにあったことをつうじて、金沢の今を紹介していきます。


  

百万石行列に出る馬が、待機所から表舞台へと移動するー

 

この写真を撮るために2時間も公園で待っていた。

そんなわけで、もう一度写真をアップする。

 

  出を待ちし馬の草食む祭かな  

 

  母衣衆が揃ひ雲湧く祭かな

 

  珠姫も汗して祭すすみけり  迷亭

 

 

 

 

三代藩主 前田利常を思う

 

 玉の汗うつけを演じをはせしか  迷亭

 

 

漱石の俳句、「五月雨」

 

 水攻の城落ちんとす五月雨

 

 一つ家を中に夜すがら五月雨るる

 

 五月雨やももだち高く来る人

 

3句目。ももだちは袴の左右の開きの縫い止めのところ。

ももだちの高い人は脚の長い人の意味。

 

 

百万石行列 異聞

 

 

祭りに馬が出るとー

 

至る所で糞をする。

行列の途中でも、お構いなしに。

臭いがするし、美観を損ねるので、始末する係がいる。

写真の2人は公園内の糞の始末をしている。

 

行列をよく見ると、白い箱をもった3組ほどのこのような人物がついて回っているがわかるだろう。

いや、主役に目を奪われた気づかない人がほとんどだろう。

こういう裏方がいて、祭りは成り立っている。

 

 馬糞(ぼろ)拾ふ黒子の走る祭かな  迷亭