オカルトを語らない某占い師さんは、自身が出演・運営する動画チャンネル内で
「トラストリテラシーを高めること」をたびたび訴えており、
同業者に限らず自身が顧客として関わり、その人たちからも見聞きしたであろう様々な
業種で横行する詐欺とその手口を告発する活動も、並行して続けておられるようです。
その活動自体を否定するつもりはありませんが、騙されないためのリテラシーを訴える割に
正直言ってサブカル方面に関してはそれほどでもない…というか、
漫画やらアニメやらゲームのネタをたびたび引用するくらいの知識はあるようですが、
同業者に対してのソレと違って、あまり冷めた目で見てはいないように思えます。
↑これだけ色々と紹介している中で“返品制度が可能とする『発行部数』のカラクリ”を
取り上げていないだけなら、他にもあるので単なる取りこぼしと解釈することも出来ますが、
トークライブの配信でベルセルクの作者のことを「一人で描いてる」と評してましたので、
サブカル方面にまだ夢を見てる可能性は十分に有り得ます。
あれは「一人で描くしかない」んです。
「一人で描いてる」のではありません。
並の奴にアシスタントが務まらないのは元の絵を見れば一目瞭然、
逆にアシスタントが務まるほどの画力と表現能力と“輝かしい経歴”があれば、
漫画家にはなれなくともイラストレーターやデザイナーをやってくには十分でしょう。
いずれにしても、アシ待遇に甘んじているわけがありません。
それこそこの方の言葉を借りれば、自分たちが現実の世界に生きているように、
作品世界それ自体はファンタジーであったとしても、
それを作っているのは自分たちと同じ現実に生きる人間です。
ともすればそのことを完全に忘れているのではないでしょうか?
それにもっと冷めた目で見ていれば、“完結不可能”なことにも言及していたはずです。
前にも書きましたがアレは“作者死亡の未完”以外どうしようも無い状態でした。
万が一にでも完結の可能性を信じていたのならおめでとう、
あなたはカルト宗教の信者と同質のメンタルの持ち主です。
このままだと何かの拍子に唆されて凶悪テロ事件の一つや二つ起こしても不思議はありません。
まぁ既にそうなってるかも知れませんがネ。
現実には有り得ないことを描けるのがフィクションの良いところですが、
その過程で“嘘をつくこと”は絶対に避けられません。事実を元にしていようがそれを
演じるのは当事者とは無関係の俳優(=赤の他人)であり、ノンフィクションでも個人情報は
伏せなきゃいけません。みんな必ずどこかで嘘をついています。
ある程度慣れてくればそれはそれとして…というかそれを承知の上で楽しむのが作法みたいな
所はありますが、そうした“物語的ご都合”を不文律として都合の悪いものを見て見ぬフリを
続けることに慣れてしまうと、それが盲点となって詐欺やペテンに付け込まれかねません。
そういうのを自分は“思想のウイルス”と呼んでいます。
「それを言っちゃおしまい」「それは言わない約束」と、
言い方を変えただけで結局やってることの本質は、不都合に目を背け、耳をふさいでいるのと
同じです。突き詰めればカルトに洗脳された信者の思考と変わりません。
“フィクションをフィクションとして割り切る”
ただそれだけでは不十分だと考えています。
自分はいち早く目覚めた、とかそんなエラソーなことを言うつもりはありませんが、
誰もやってくれないなら自分でやるしかないなと、そう思い至った次第です。
まぁ“さめては”いるんでしょう。
というわけでまずは死後の世界の話をします。
〈続く〉
↓キラキラネームへの所見について、当方は全面的に支持します。