新国立劇場演劇研修所
第17期生修了公演
流れゆく時の中に
テネシー・ウィリアムズ一幕劇
【公演日時】
2024年2月10日(土)14時
【劇場】
新国立劇場 小劇場
(東京都渋谷区本町1-1-1)
京王新線「初台」駅 徒歩約1分
【上演時間】
1幕 60分
『坊やのお馬』
『踏みにじられたペチュニア事件』
休憩 15分
2幕 45分
『ロング・グッドバイ』
開演 約2分遅れ
終演 16時00分
【チケット】
レフトバルコニー
3,300円
【観劇回数】
作品 1回目
劇場 28回目
【評価】
B
【スタオベ】
級
【いちばん良かったキャスト】
佐々木優樹さん
『ロング・グッドバイ』
【メモ】
プログラム無料配布
・一幕劇を3作品形式。一般的な作品だと、メインになる修了生とどうしてもサイドの役になってしまう修了生が出るので、この上演形式の方が修了生それぞれがメインでできるので、その点では良いと思われる
・3作品とも、演劇でいちばん大事な台詞を聞きやすいバランスで仕上げてきていて、台詞はノーミスと思われ、脚本をきっちり伝えている技術的には3年間みっちり研修してきているのが伝わってくる以前にも書いたけど、このレベルまで仕上げているのに修了までの上演数がとても少ないので、3年で5〜6作品にしてあげられないのだろうかバレエ研修所みたいに次の期(遅くとも2年次から公演に参加)と合わせられないのだろうか
・今回の作品は、3作品ともストーリー上の大きな波がなくどちらかというと「静」の作品で、致命的なのはストーリーが「暗」。研修生の演技力を測るには良いのかもしれないけど、お客の立場からの演劇的には全くおもしろくなく、この作品を研修ではなくお客に見せる修了公演に選んでしまって、3年間で3作品しかないんだから、もっと良い作品にしてあげれば良かったような。研修生は役をきっちり演じていたからそれが余計に際立っていた。有名な劇作家のようだけど、作品全てが良作ということはなかなかないのでは睡魔に負けてしまったお客さんが多かったような
作品E×パフォーマンスS→評価B
・佐々木優樹さん、台詞を伝えるだけでなく台詞が活きて、佐々木さん自身の個性も乗っている声がキャラクター面でも聞きやすさでも良かった
・小林未来さん、お手本のような台詞力に表情(眼)でのプラスさが良かった17期生の公演は初めて観たはずなんだけど、どこかでお見かけしたことがあるような
・根岸美利さん、集中力高いパフォーマンスで、声で役のキャラクターを演技できているたしかバレエ研修所公演の司会役をされていたと思うけど、その時の雰囲気と違っていて、俳優のオーラや実力を魅せていた
・二木咲子さん、1期生の方でキャリアを積んでいらっしゃるので、タイミングとベクトルが上手かった新国立劇場の演劇公演だと、出演者におまかせなのか台詞バランスにかなりバラつきがあるけど、1期生の二木さんのパフォーマンスを見ると、研修所では台詞をきっちり教えていたと推測できるパフォーマンスだった台詞がいちばん大事