ひめゆり 星組 ミュージカル座

ミュージカル座

ミュージカル

ひめゆり 星組

【公演日】

2023年6月4日（日）16時

【劇場】

シアター1010

（東京都足立区千住3-92 マルイ11階）

JR・地下鉄「北千住」駅 徒歩約8分

【上演時間】

1幕 70分

休憩 20分

2幕 75分

※開演 約5分遅れ

※終演 18時51分

【チケット】

2階 上手

6,000円

【観劇回数】

作品 10回目

劇場 6回目

【評価】

SSS

年間ベスト公演候補

【スタオベ】

【いちばん良かったキャスト】

敷村珠夕さん

キミ

【物販】

プログラム 1,500円

【メモ】

千秋楽

空調快適

涙腺崩壊

規制退場あり

・昨年と比べて、上演時間各幕プラス5分の案内表示あり。

・2階席、一度は座って観たかったサイド壁側の席。手摺りというか転落防止の柵というべきかが、上手前方の視界に重なるけど、真上に空調の吹出口があって冷房効いてて超涼しい見切れは気にならなくなってしまう位の快適ささらに、2階のセンターブロックと比べると舞台までの距離が近いので、表情がよく見える発売日に枠があったので、押さえて大正解だった

・最初から、ミュージック音量はそんなにはおさえてなくてマイク音量も大きめだけど、声が負けずに歌詞がクリアに聞こえてくるそれだけでなく、歌詞の意味が綺麗に乗っているので、歌詞だけでなく作詞家の描いたストーリーがきっちり伝わってくるメインキャストだけでなく、学徒や民衆のキャストまで表情も動きも歌も全部凄い昨年の公演と比べて、稽古時間だけでなく、仕上げ方が違うのが一目瞭然メインナンバーだけでなく、他のナンバーも過去最高の状態で、この曲はそういう意味だったのかと思ったのが何曲も作品に全部必要な曲だというのがよくわかった

・敷村珠夕さん、以前からの歌唱力に、さらに歌詞に気持ちと意味が乗っていて、進化している主役オーラを出して演じる方もいるが、オーラを消してひめゆりのキミcを演じるのに集中していたと思われるパフォーマンスで、いわゆるガチの演技超良かったキャストが何人もいる凄い公演の中でも、いちばんのパフォーマンスだったメイクも昭和感を出していて、役をわかっているのも伝わってきたカーテンコールでサプライズ感のある「小鳥の歌（リプライズ）」、かつてのゆきcのオーバーラップも観劇冥利に尽きる前にも書いたことがある気もするけど、もっと大きいところで大活躍できるいわゆる「即戦力」状態。契約とかあると思うけど、なんとかならないかなぁ。

・松原剛志さん、敷村さんと甲乙つけがたかったパーフェクトなパフォーマンス役というか作品への入り込み方が良く、気持ちと演技力と台詞力と歌詞再現力で役のストーリーをきっちり出しているアイテムや手の震わせ方など細かいところまで非常に上手く、お客へ何（どこ）を見せるかを考えているのがわかる役のラストシーンの撃たれ方、倒れ方が寸分の狂いもないリアルさ戦況がよく読めていたけど、降伏するという選択肢がなかった時代の犠牲者

・矢吹万奈さん、この作品のメッセージナンバー「小鳥の歌」が上手い（と思って観劇後に調べたら、昨年もご出演だった方の組を観劇していて、やっぱり上手かった記録あり）何が上手いかというと、演技を乗せた歌い方で、今日の座席角度からは気持ちが出ている表情が見えて、表情も凄く上手いただ歌唱力を出すだけでなく、歌詞を伝える技術があるので、客席に非常に上手く伝わる小鳥になりたい、小鳥になって逃げれたらという絶望の空間からの小さな小さな希望が大きく突き刺さるように伝わってきた歌詞を聞いてると自身の運命をわかっているのも伝わってくる曲だけでなく、一般的なミュージカルでは珍しい3番まであるナンバーの全部の歌詞の完成度が非常に高い

・藤澤知佳さん、出番が少ないながらも、1幕も2幕も演技力と歌唱力で悲劇的な役を120%で出せているラスト、撃たれながらも殺された子供へ抱き付く人間（母親）の執念の描写が凄い

・阿部よしつぐさん、昨年と役への入り込み方がぜんぜん違う鬼の名前が付く役で、そのキャラクターを上手く出せていて、怒鳴る台詞も聞きやすい病院から脱出するシーンや、洞窟で赤ん坊が泣いた時の焦り方、アメリカ軍に包囲された時の冷静さを失った判断力も上手かったここで白旗を出せなかったので全員の運命が悪い方で決まってしまった。洞窟に入らずそれぞれで逃げた学徒の方が生存できていたという逃げ道のないところに逃げてはいけないという歴史からの教訓

・樋口麻美さん、お久しぶりに観たような高音域の歌い方を変えたのか、劇団四季時代より声質がクリアに聞こえて、歌詞が聞き取りやすいという技術の高さも出ていた演技も上手くてミュージカル全般に対しての器用さも出ていた過去の実績が大きくて、格の大きさも出ていたので、役に応じたオーラが出せると、主役だけではない役の幅が拡がると思われる

・新山ゆゆさん、個性を乗せたキャラクターで動きの大きさ（表現力）にセンスが出ていた役に合ったナイスなキャスティングラストの米兵に捕まるシーンが変更されていて、森の中から海岸に辿り着いて、波の音や照明効果が非常に良かった以前のシーンより、捕まるシーンが明るく表現され、結果的に捕まって良かった感がアップしている

・小鹿原睦実さん、宮下舞花さん、姉妹の出逢うシーンの声の出し方がリアルで上手く、ラストシーンも母の元に帰れた感情が泣き方で表現できていた作品最後の感動ポイントを高い演技力で客席に伝えていた

・全体的にメインキャストだけでなく、学徒や先生、民衆や兵士まで、舞台の端っこでもみんなきっちり表情も演技もそのシーンごとに出せていて、作品への入り込み方や客席へのベクトルが非常に良かった殺され方、死に方（脚の曲がり方など）がリアルで、演出指導で細かく徹底していたと思われる。また、シーンが変わる際の効果音を追加したようで、次はどこの場所なのかがわかりやすくなっていた「生きている（フィナーレ）」丁寧な歌い方のせいか気のせいか、曲のテンポがスローになっているように感じて、以前より感動的に感じた歌も上手いキャストが揃っていたのか、歌唱指導で引き上げたのか

・若いキャストにはこの出演での経験値は大きく、自信にもなったと思われ、プロの舞台ではどのレベルでやればいいのかがわかったはずみんなやり切った感も出ていた表情で良かった

・完成度高い公演観るとテンション上がるなぁフライヤーもらってきたミュージカル座7月公演追加するか迷うなぁ。ジー○スをキャンセルすれば行けるけど、どうしようかなぁ。迷うなぁ。

パーフェクト公演

マルイ9階 かつくらさん

豚ロース160g、カニコロ　3,140円

価格を見ないで入店したら、いいお値段

食べたら、価格に比例した満足度

次回、ホタテを注文すること